満ちた月
今朝、携帯電話にかかってきた電話でとても悲しい知らせを受け取った。
まさか、予想だにしない電話だった。
自分が尊敬していて、しかも、かわいがってくれた一級建築士で、まちづくりが
すきで、こだわりを持つ男で、人と同じことが嫌いであったK先生が10日ほど前に、
お亡くなりになられていた、ということだった。
死後10日は、周囲に伏せて置くように。
粋でダサいことぎらいで、そして優しかったK先生らしいや。
かつて自由が丘の街づくりに取り組まれていたK先生は、
いまでは栃木県のある街に入り込んでタウンマネージャーを
していた。
「なかなかうまく進まないんだけどね、これは俺の戦いなんだ」
というようなことを、酒の席で熱弁されていた。
良いと思ったものについては衝突を恐れない人だった。
「フフン、俺は負けねえよ」いつもそんな感じだった。