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伊藤大海のまちづくりな日々。

TM回想録その4 竹田市を訪れる その3

竹田市の面積は約500平方キロメートルあります。
2005年に竹田市・直入郡 荻町・久住町・直入町の1市3町が合併して現在の竹田市が誕生しました。
中心市街地の面積はそのうちの0.1%程度でしかありません。

竹田市は城下町。良質な農産品をつくる農村地帯の荻町。屈指の炭酸温泉をもつ直入町。九州最高峰の久住高原を擁する久住町。

個性的な地域性を持つ地域が合併し、竹田市が形成されています。

かつて、城下町であり、大分―熊本間の交通の要衝でもあった竹田市城下町は昭和に入っても周辺部から買い物に来る中心地でした。

城下町と周辺地域は共生関係にあったといえます。
それゆえ、城下町が中心市街地だとしても、単にそこだけをみれば物事が判断できるわけでもありません。

私たちは城下町を歩いた後、長湯に宿をとり宿泊し翌日に久住高原を経て帰宅することにしました。

長湯温泉で宿泊した宿は温泉が売りの宿でしたが、いわゆる「ラムネ温泉」という炭酸泉はありませんでした。

話題の炭酸泉に入りたいので、日帰り温泉の「ラムネ温泉」に行くことにし、家内が宿の方に場所を聞きに行きましたが…

ずいぶん時間がたって戻ってきた家内の表情がさえません。
聞けば、大女将とみられる高齢女性にラムネ温泉の場所を聞いたら、
延々とラムネ温泉の批判と行政、市長の批判を聞かされ続けたとのこと。

実はこの日、まちづくり関係の方がわざわざ私を訪ねて宿に来てくれ、宿のレストランコーナーでお茶をしたのです。
その方が帰られた後、すぐに大女将が私のところにやってきて

「今のだれ?まちづくり関係の人?」

といってまた批判をし始めました。
地域の魅力を一気に失わせる望ましくない体験でした。
さまざまな意見があっていいと思います。主張も表明もしながら自ら変化や改革に参加すべきです。

でも、時と場所を間違えるべきではなく、ましてやその地域での滞在を楽しみに来たツーリストに対してすべき話ではありません。
それは、その宿だけの問題ではないのです。地域全体が影響をうけるのです。

ただ、仕事でかかわっていこうとしている段階で、この体験は貴重でした。
批判をするのはパーソナリティもありますが、背景やきっかけもあるはずです。
それを知るということも無駄ではありません。物事を両面的に感じることができた体験です。

その後、ラムネ温泉を見つけて入浴しました。
そしてまちあるき。芹川の川沿いの風情を楽しみつつ、中心にある道の駅に立ち寄ります。

長湯温泉は一見してひなびた温泉地でした。
まちあるきはすぐに終わり、特段それ以外のアクティビティもありません。
そこで1日時間をつぶせと言われたら困るでしょう。
もっとも、日帰り温泉はいくつかあり、宿の中には趣向を凝らしたものもあり、のんびり過ごすことができるようでした。

画像中央の川辺にある小さな「ガニ湯」は無料で入湯可能。
但し丸見え。


スッポンの供養碑
どうしても気になる、「月とスッポンニッポン協会」


渓流の魚、エノハ
出だしからイマイチな体験をした宿でしたが、大女将以外のスタッフの対応、料理はよいものでした。
温泉についてもラムネ温泉とは違う濁り湯は温泉に来ているという風情を感じさせてくれました。

車があれば1時間以内に湯布院や黒川温泉に行ける中で、長湯はそれらと違った個性を持っていると感じました。
後々知るのですが、実は長湯地域はユニークで地域を盛り上げていこうという情熱を持つ人たちが少なからずいる地域なのでした。

翌日は久住高原へ。
壮大な高原の景色は圧巻でした。
久住の山並みの迫力、西方に見える阿蘇の山並み。
延々と続く草原。とんでもない解放感です。
但し時期は2月。極寒です。
おりしもザザーッと雪も舞ってきました。
頬に感じる風は痛いくらい冷たかったのが印象的でした。

私たちは久住ワイナリーやガンジー牧場を訪れました。


牧場ではひたすら動物と戯れる。

久住ワイナリーの石窯工房で食事を済ませ、ワインを購入。

久住3山のすそ野に広がるブドウ畑。

空気は澄んでいるけれど、冬はやはり厳しく観光客もまばらでした。

久住高原はもう少し立ち寄れる場所があり、また、星空もきれいだと聞きましたがそれはまた別の季節に確かめることにしました。

私たちはレンタカーで久住から阿蘇に抜けて、帰路につきました。

実際に竹田を訪れてみて、
私は地域に対してのポテンシャルを感じ、関わっていきたいと思いました。

 

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