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伊藤大海のまちづくりな日々。

TM回想録その4 竹田市を訪れる その1

初めての訪問は冬の寒い日でした。

ご他聞に漏れず、竹田市でも来訪者が少なくお店の売上も上がらない厳しい月です。

「竹田市を訪れるのはいつがいいか?」

と聞かれれば、私は今でも「冬以外ならどの季節も素敵だよ」と答えます。
冬はそれくらい地味で、歩き回るにしても、アクティビティにしても厳しい時期です。

そんな時期に家内と4歳の息子を連れて、竹田に向かいました。
午前中の早い時間の飛行機に乗らないと、竹田に到着するのは夕方から夜。
活動する時間が無くなります。
もしかしたら移住するかもしれないまちに対してのドキドキ感とちょっとした不安を感じながら羽田から飛行機に乗りました。

熊本空港から竹田市入りしました。

竹田市は大分県の西端にある都市ですが、大分空港は国東半島という大分県の東端にあります。
大分空港から竹田までは2時間以上。阿蘇山のふもとにある熊本空港は、1時間半くらいと近いのです。

レンタカーで城下町に入っていった時の印象は、

「小さくて、寂れたまちだな」

が率直な印象です。歩き回らずにただ車通りを通り過ぎるだけの印象でしょう。

家内と子供を降ろし、私は関係者の方との面会に行きました。
家内と子供は、まちなか探検に出かけました。

私は関係者の方との話の後、車でまちなかをご案内いただき、中心市街地から車で5分も走らずにつく「岡城跡」に行きました。

傾いた西日に映る壮大な岡城の石垣。眼下には、うっそうとした森林。遠くには阿曽と苦渋の山並み。
中心市街地はかろうじて一部が見えるくらいでした。
わずか数万石の小さな藩が、幾度となく島津の軍勢を撃退した歴史のある場所。
その立派でスケール感のある城跡には、転落防止の「柵」が建てられていません。

「すばらしい」と思いました。

まちにたいする熱い思いを語り合うような関係者との会食を経て、ホテルに戻りました。

家内に聞くと、商店街の押し花ワークショップができるお店でワークショップをし、
食事は「竹田丸福」にとり天を食べに行ったとのこと。
小さな子供づれへの女性従業員たちの接客が親切で好印象を抱いたようでした。

夏にも妻子を連れて再訪することになりますが、その時も、
真夏の暑い日に信号待ちをする妻子をスポーツ店のおかみさんが

「暑いでしょう、入って待ちなさい」

とお店に入れてくれ、その上さらに子供に何やらプレゼントまでくれました。

竹田の城下町の人は、本当に親切で人懐こいのです。
商売的には殿様商売、と言われてしまいますが、それでもちょっとした鍵があればすぐに楽しく会話できるのです。
それは、まちへの愛着とプライド、そこから醸し出される雰囲気がそうさせているんだな、と気づくのは時間がかかりませんでした。

翌日、妻子とまち歩きをしてふと入った
「さふらんごはん」
というカウンターだけの老夫婦が営む食堂。

おっとりとした奥さんの人柄、わが4歳の息子をわが孫のようにかわいがってくれる様子。
カウンターに居合わせた20代くらいの青年や中高年の人たちの垣根のなさ。

「こんな人たちが生活し、活動している竹田のまち」

今後関わっていきたいという強い思いはこの経験が決め手となったと思います。

初めての竹田訪問で町の雰囲気や文化性に感銘を受けたのは確かですが、
決定打は「人々」でした。

まちは、人が礎だからです。

 

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