テレビで中井貴一主演の壬生義士伝をやっていた。
以前、テレビドラマ版の、渡辺謙がやっていたものを見ていたので、
あらすじもよく知っていた。
渡辺謙のものも、とても見ごたえがあり、良かったが、
中井貴一のものもとても良かった。
中井貴一も、佐藤浩一も本当に良い役者だ。
それにしても、この物語はよくできている。
家族を守るため、出稼ぎで新撰組にはいった吉村。
貧しさにあえぐ家族を守るために、守銭奴と笑われながらも努める。
しかし、その実は一人の武士として、義を抱いて
無理だと思うことを承知で倒れていく。
最後、義に死ぬ心と家族に会いたい、生きたい気持ちで葛藤する。
そして…
家族を守るということ、そして、一人の人間として生きること。
大儀を抱くということ。
人として生きることは、貫くことでもある。守ることでもある。
人としての気高さとは何か。
久々に、日常のモヤモヤした不安や悩みから解放された気がした。