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まちなかに子供を呼び戻す

周南に向けて移動中。周南の中心市街地活性化は、若く意欲的なまちづくり会社や関連する人々が中心に立ちぐいぐい進んでいる。素晴らしいのは、ベテランの年齢の方々が、それを後押ししたり協力していること。もちろん一筋縄で行かないこともあるだろう。でも、このベテランの方々があれた野原に道の土台を作り、若い人達の意欲とフットワークでみんなを載せたバスを思い描いた方向に前に進ませる、時には自分達で道の森を開拓しながら。この姿はまちづくりの現場では素晴らしい仕組みの一つと思う。
まちづくり会社では、まちなかの子育て環境に焦点もあてている。これもまた、楽しみな要素だ。
人は、幸せを感じるとき、その幸せに気づく触角と測る物差しをつかう。しかし、それは自然に備わるものではなく、過去の経験によりもたらされる。
だから、まち中で育った経験が乏しい私のようなGms世代は、昔ながらの商店街には物珍しさはあっても居場所もなければ、それ以上の利便性はない。
しかし、商店街も昔のままではなく、たいていビジョンなくその内容が代わって全国チェーン店が増えるなどする。
そうすると、今までそこをよりどころにしていた昔からの利用者、主に高齢者や団塊の世代は居場所を失う。
結果的に『三丁目の夕日』などのなかに、失われたかつてのやすらぎを求めることになる。
いま、周南のまちづくり会社の主たるメンバーも商店街の中や近隣で育った人もいる。だから、彼等はまちなかに目を向けるのだともいえる。
子育て世代がまちなかに居場所や楽しみを見つけられる取り組みは、若い親と子供達の幸せに気づく『触角』をつくり様々な幸福を測る『物差し』をふやす。それはまた、まちなかが彼等の故郷として記憶に残ることになり、将来のまちの持続の大きな力になる。
『若い人がまちを捨てて郊外にいくのではなく、まちが若い人をすてていませんか』私はいつもそのように言う。公的財政が厳しいから、高齢者のまちなか居住とサービス充実を図るのも結構。でも、まちを消費力の弱い高齢者だけのものにしてはいけない。それ以上に、子供達の姿、その親達の姿が見られるまちにすること。それが重要かつ、待った無しの時代だ。
真面目な事を書いたら頭がいたくなった…。

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2012年01月31日 08:00に投稿されたエントリーのページです。

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