NHKの大河ドラマ「風林火山」にどっぷりはまっている。
ひさびさに骨太のドラマで見ごたえがある。
本日は、敗北を知らず、敗北を恐れる
武田晴信の無謀な作戦が元で晴信の重要な両腕、板垣と甘利が
討ち死にをする「上田原の戦い」。
甘利を演じる竜雷太、
板垣を演じる千葉真一の演技が光る。
いぶし銀の演技は、武勇だけではなく情の深みを
うまく描き出していた。
また、晴信を演じる歌舞伎役者の市川亀治郎も、
「濃い」信玄を演じている。
武田氏の歴史の基礎資料である「甲陽軍鑑」は、
江戸時代に編纂された創作物であり、実際の武田の
あり方がそうであったのかは不明である。
(山本勘助の実在自体も議論はあるのだが)
しかしながら、たとえそうだとしても、
孫子の兵法をもちいた武田の戦略や、
武将の人間模様というのは、なかなか興味深い。
「人は石垣、人は掘」
勘助を含め、信玄が多くの重要な人物を失う中で、
人の信頼を得て人を動かす力、
そして、大きな物事を成し遂げていく力とは何だったのか。
甲州法度という法律を作り、晴信は、絶対君主だった
自らをもその法の中に置く。
「自分がその法を破るのであれば、その法の裁きに従う」
人間の営みは、その表現方法は変わっていても、
基本的に不変である、と思う。
+++
毎週日曜日が楽しみで、久々にNHKにお金を払っていて
よかったと思う…。
でも、数年前に訪れた武田神社(躑躅ヶ崎館あと)に、
キティちゃんの石像が置いてあったのは…
どうかと思う。
かわいいけど。