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ヨォツゥヤァ

本当にどうでも良い話なのですが…。

電車移動の機会が多い自分にとって、最近気になるのは電車のアナウンス。

”次は新宿、お出口は右側…”

と日本語で自動アナウンスがかかった後に、続いては英語のアナウンス。

”ネクスト ストップ…”

問題はその後。

たとえば、四ツ谷のばあいは、発音は

”よつや”

とフラットなアクセントなのだが、
これが外国語発音になると路線によっては

”ヨォツゥヤァ”

となる。

つまり、発音が日本語じゃない。

+++

自分はそもそも、日本の人は、なんで日本のことを

”ジャパン”

なんていうのだろう?という疑問がある。

ジャパンは、外国の人が言っているだけで、日本は

”にっぽん”

じゃないか。

以前、アメリカ人で教師をやっている男性との会話で

「日本はジャパンじゃないんだよ」

と言った事がある。

その時の彼の意見。

「なるほど、じゃあ、まず日本人から”ジャパン”じゃなくて
”にっぽん”て言うことだね」

なるほど、そりゃそうだ。

+++

沖縄のゆいレールのアナウンスは、日本語のアナウンスのあとに
やはり英語のアナウンスがある。

”ナウ アライビン 県庁前”

というような感じだ。
正直、”ナウ・アライビン”の部分を最初は英語だと気づかなかったのだが、
(英語としての発音は微妙だと思う)

駅名の発音は

”ケーンチョォウマエィ”

ではなく

”県庁前”

と日本語発音。

外国人さんには、アクセントのなさが聞き取りづらいのかな、とも思う。
そういった意味では、

”ヨォツゥヤァ”

と大げさな母音発音とアクセント付けは、外国からの訪問者の利用しやすさ
につながるかもしれない。駅の案内表示だって、首都圏ではいまや英語とハングル併記は
大体一般的だ。そういった意味では、この発音もおもてなしの一つ。

しかし、個人的には相当な違和感がある。

四ツ谷は四ツ谷であって、”ヨォツゥヤァ”なんて地名は日本にはない。
日本人が英語圏の国に行くときは、英語を話そうとする人が自分の周りには多い。
しかし、自分が国内で会う外国人の多くは、日本で日本語を話そうと日本語を知ろうとしたり、
そもそも日本で日本語を話す必要などはまったく感じていないようだ。
彼らに合わせて、日本人が使わない、日本人離れした発音などをアナウンスに入れる
というのも、「なんのこっちゃ」という感がぬぐえない。
せっかく日本に来ているのだから、日本人が使う発音でいいじゃないか。
言語が違うのだから、お互いの言語がわかりづらかったり、そこに非日常を
感じるのはお互い様。

自分が米国で電車に乗ったときも、「いま、次の駅なんて言った?」なんて、
地図を眺めながらドキドキしていたもので、そんな緊張感もまた旅のスパイスだった。
”ああ、この地名はこう発音するのか!”なんて発見があったりして。


とにもかくにも、自分がいつか訪れた外国の地で、

「オオ、ニホンカラキタノカ!ジブンハカツテ、”ヨォツゥヤァ”ニイッタコトガアリマス」

とか現地の人に話しかけられても、きっと、

「ああ、四ツ谷のことか」

なんてすぐにわからないだろうな。
だって、日本には”四ツ谷”はあっても”ヨォツゥヤァ”なんて、ないんだから…。

 

 

 





 

 

 

 

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2008年12月17日 15:27に投稿されたエントリーのページです。

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