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商店街診断のお仕事

8ヶ月ほどかけて取り組んできた千葉のある商店街診断の
最後の委員会に行ってきました。
今回の診断事業は千葉で活躍する診断士の伊東寛記さんと
一緒に取組みました。自分が中心に進めてきていたので、
調査内容の設計やストーリー作りなど色々考えたり調べたりと、
なかなか大変でしたが、やりがいのあるお仕事でもありました。
また、その商店街はここ10年で2回ほど商店街診断を受けていて、
一つは中小企業診断士の3次試験の受験生による診断、
一つはコンサルタントによるものでした。
それらの報告書の内容はさておき、診断提言を行う以上は
「今回の提案はいままで一番助かったね~」
といってもらいたいものです。

一方で、商店街の皆さんもとてもやる気のある方で協力度合いも
よく、年末の経営者アンケート・来街者調査などもつつがなく
終了。商店街の方の期待を感じて、ますます気が引き締まります!

最後の委員会では、こちらが用意して行った提言を報告し、
それを最終的にブラッシュアップすべく、商店街、行政、支援機関、
住民からなる委員の皆さんと意見交換をしていきました。

今回の提言は、アンケート調査、街区調査、商圏設定などの
現状分析結果のほか、

・商店街が商店街のことだけを考えるのではなく、
地域の中でのあり方を考え、特徴をつくる必要性。
・個店の活性化についての方向性
・商店街の課題の販促方法についての検証と改善ポイント

これらの提言が柱になりました。

どんな仕事もそうですが、一人で考えられることには限界があります。
今回の提案も、自分なりに色々と頭を悩ませつつ考えたものです。
それでも、委員会を進めていくほどに委員の皆さんの積極的なご意見で、
さらに磨きがかかり、より具体化されていきます。
話し合いの中で、みんなが同じことに対して真剣に捉え、知恵を出そうとする。
しかも、今回の委員会のメンバーのすばらしかったことは、みなさん

「やれない理由」
「やらない理由」

ではなく

「何ができるか」「どうやったらできるのか」

という視点から議論が進められたことです。

よくなっていく提案、見えてくる踏み出す一歩。
それを実感できることがとてもやりがいを感じる瞬間。

少しでも、商店街とそこで商売を営む方、そして地域の人のためになる
ことができたのかな、
と、終了後に少し感じることができました。

商店街診断は今は実施する予算がほとんどない地域も多く、
また、診断受け入れをできる商店街も少ないかもしれませんが、
地域の現状を知る上でも、商店街のこれからの姿を具体的に
描くきっかけ作りという意味でもとても役に立つもの。
こういうところにもっと気軽で手続きが簡単な予算支援が増えてく
れるといいな、と思います。
(もっとも、やる気のある人がいる商店街にこそ、その支援は分配
される必要があると思いますが)

 

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2009年03月01日 01:07に投稿されたエントリーのページです。

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