「「ネット全履歴もとに広告」総務省容認 課題は流出対策」asahi.com
http://www.asahi.com/business/update/0529/TKY201005290356.html
以下、途中を引用
「この技術は「ディープ・パケット・インスペクション(DPI)」。プロバイダーのコンピューター(サーバー)に専用の機械を接続し、利用者がサーバーとの間でやりとりする情報を読み取る。どんなサイトを閲覧し、何を買ったか、どんな言葉で検索をかけたかといった情報を分析し、利用者の趣味や志向に応じた広告を配信する。」
引用ここまで
欧米でも導入に対する慎重論・問題視が大きいとされるこの技術に、総務省が
導入へ積極的姿勢を示しているという。
これまで、amazonや楽天などでもサイト内での検索や閲覧履歴から
おすすめ商品を表示したり、メールしたりすることはあったが、
これはあくまでユーザー側のパソコンに保存されるクッキーなどが
使われており、ユーザーがそれを削除することも可能だったが、このシステムは違う。
インターネットサービスプロバイダーのサーバー側にて情報を読み取るのだ。
つまり、盗聴の仕組みに近い。
実用化されるときには、その仕組みを利用するかどうかはユーザーの判断が
問われることになるのだろうが、しかし、この仕組みの危険性はそれでは
回避できない。
つまり、第三者が悪用し、個人の情報を収集することが
可能となるのだ。その第三者をすべて統制できるとは到底思えない。
場合によってはこれは、個人に対する国家からの監視に使うこともできると考えられる。
記事によると、技術的にはメールの内容を読むことも可能だという。
道具は生活を豊かにするために開発され、保証、ルールや義務、モラルの上で使われる。
しかし、使い方を誤ると、それは生活からの豊かさを奪う。
この技術の導入は、個人的には後者に類するものだと自分は思う。
通話中の電話を常に誰かが聞いていて、その通話内容に関連する商品案内や営業勧誘が
しょっちゅうくるとしたら…むしろ、恐ろしい。