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両面にある価値

自分は、物事はすべてアンビバレントなものだと思っている。

アンビバレント、日本語でいえば両面価値。

両面価値だけではニュアンスが伝えきれない気もするが、おおよそは間違っていない。

めったに雪が積もらないわが家。今日は雪が20cm以上積もった。

雪かきが大変だ。

でも、雪かきではなく、雪だるまでパンダをつくった。140cmものだ。

ちゃんと、目、鼻、耳はコーヒーで黒くした。

道のはじっこに、邪魔にならないように置いた。

本当は、大変なはずの雪かきも、ひと時の楽しい時間になった。

道行く子供が立ち止まったり、おじいさんやおばあさんが立ち止まって孫のために携帯画像をとったり、
近所の人と会話するきっかけになったり、活躍してくれている。

今日、商店街なんかで各店が同じような雪のオブジェを店頭に並べたところはあるだろうか?

あるいは、小さなかまくらをつくり、そこに、今晩ろうそくをともそうよ、というアイデアが出たところはあるだろうか?

「雪が降った。客が来ない。雪かきが大変だ。もう、大迷惑」

とか、愚痴っていたりはしないだろうか?

物事は、両面の価値がある。

常に、目に見えている価値、常識的な価値の裏の価値を見抜いて、それを楽しんだり楽しませたりすることに使う。商売上の魅力創出に使う。もちろん、社会性、公序良俗は侵してはならない。

あるいは、苦しい現況が、何かの糧になっていることがある。
大事なことは、「何の糧になっているか」を見抜くことだ。
それを見抜き、それを活用してやる。武器とする。

私の実家の商売は、清算、家族離散の危機が続き、やがて、ある業態変化をすることでV字回復した。
その時は、苦しかった。何もかもが嫌になった。

でも、その時の経験は診断士となった今、生きている。
相手のもがいているところ。苦しいとこを。とらわれている罠が見える。

でも、

「変えることはできるんだよ」

ということを、心から言うことができる。

それは、あの経験や時間の苦しい側面だけではなく、そこから得た裏の価値というものに気付いたからだ。

アンビバレント。両面価値。

それを見抜き、活用できたものが、何かを手に入れることができる、と私は考えている。

どうだ、たまにはまじめだろう。えっへん。

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2012年02月29日 16:15に投稿されたエントリーのページです。

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