https://camp-fire.jp/projects/view/714835
私の友人が関わっている移動式子ども食堂のクラウドファンディングが、なんと36時間で200万円の目標額を突破しました。
本来、子どもたちの環境に格差があることは悲しいこと。
でも、現実は様々な要因で子どもたちが暮らす日常には子供たち本人でも、その保護者だけでもどうにもできない格差と、苦しい切実な状況が存在しています。
それはまた、子どもだけではない、孤立化する高齢者や現役世代にも言えるのが今の時代です。
36時間で目標額を突破するという社会のやさしさと、共感性のある事業を展開している発起人の取組みは、社会の灯と感じざるを得ません。
さて、この投稿で書きたい「場づくり」はこの移動方式の子ども食堂のことだけではありません。
この母体となっている、「ぽらむの家」についてです。
私がコアキナイ塾や越ヶ谷宿まちあそびなどで数年にわたり関わってきた越谷市の中心の日光街道越ヶ谷宿の中にひっそりとあります。
詳細は空き家福活ネットさんというところで取り上げられていて、分かり易いと思ったのでURLを掲載します。
https://www.kanaju.org/akiyanet/case/7020/
特徴的なのはこの旧街道筋の奥行きのある空き家を活用した子ども食堂、
上階に「ITベンチャー企業」がオフィスを構えているということです。
海外の方が立ち上げたベンチャー企業で、実際オフィスを訪問してみると外観からはわからないようなオフィスがそこに出来上がっていて、しっかりと経営されているのです。
この施設は、子ども食堂ぽらむの家を運営する団体が家主から借り、そして企業にサブリースすることで家賃を賄うことができています。
空き家を使い、企業が金銭的に支え活動団体がソフトとしてコミュニティの場を運営する。
コミュニティの場としても、企業への姿勢としても共感性が高く、理想の共存の仕組みの一つだと感じてやみません。
子どもたちは働く大人に接することも、こういう仕事をしたいと夢に繋げることもできるのです。
そして、空家の家主さんの家賃設定もポイントになると思います。
空き家はすぐに朽ちて行き、地域に迷惑をかけ続け、そのうち特定空家に指定されて売ることもできず、自腹で除却しないといけなくなる運命です。
それを、使ってもらうこと、そのために条件を最低限にする。しかも、物件に対してとても良いイメージで利活用してもらうことで物件維持にもやがて来る売却にも有利になるはずです。
多くのまちの中に点在する空き家。
ぽらむの家、のように、コミュニティとして有意義な活動団体が、一つないし二つの企業と複合的に建物を使うことで、運営のベースとなる収益を持続的に確保していく。子どもたちが仕事に触れる機会もでき、その地域にいても、働くことも仕事をつくることもできると学ぶことができる。
この仕組みを、まちづくり会社やエリアマネジメント会社がどんどん仕掛けていくというのもよいかもしれませんね。