氷河期が永久凍土に?

氷河期が永久凍土に?

もう20年も前からこうなることはわかっていたこと。
当時は『雇用の調整弁』と公に語られ
「したい仕事をして生きる」
などとなんだかトレンディな生き方のように喧伝された非正規雇用。

その実は単に、就職氷河期で正規雇用できないがゆえに
政治と経済界が
「自分たちの都合で労働力を使ったり切ったりできる」
ようにしただけのこと。

この20年で団塊ジュニア、ポスト団塊ジュニア(いわゆるロスジェネ)
を放置してきたために少子化はラストチャンスを失い、
消費すべき層が所得を落とし資産形成できていない中で高齢化する
親の世話をするフェーズに突入してきた。

これから5年、10年後に今の中年世代はもっとひどいことになっていく。

それでも、昨年ようやく
「氷河期支援」が注目され、
全く不十分ながらもやらないよりましな施策が検討され始めた。

そんな折に、この新型コロナ騒動。

企業への就職内定を受けていた高校生、大学生、専門学校生など、
軒並み直前の内定取り消しが出てきて、
社会の関心は一気にそちらの救済にシフトした。

これからこの問題はより深刻化し、救済策が必要になるだろう。

「30代後半から40代前半の人材がいない」
「だから若手を登用していく」

今から3年前に大企業の社長が放った言葉だ。
人材育成、人材投資をしてこなかったのにいるわけがない。

そして今、
「第2の氷河期を作らない」
などと経済界はもっともらしいことを言っている。
40代となり、価値観もかたまりスキルアップや組織活動をしてこなかった
氷河期をあてがわれるのであれば、
これから伸びていく若手にシフトしたいだろう。

氷河期は永久凍土になる。

新型コロナは様々な社会変化をもたらすだろう。
日本社会について言えば、当面の間は
その下には、冷たい大地が広がることになる。

伊藤大海 1976.2生まれ 東京都日野市在住。 まちづくりコンサルタント。 経済産業大臣登録中小企業診断士。 地域の資源に目を向けた活性化プロジェクトや活性化エンジン組成、事業構想支援など。
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