自分の仕事は「編集」と「明文化」

自分の仕事は「編集」と「明文化」

とある子育てママグループのコンテスト参加に関してお手伝いしています。
特に、その内容の文字化・内容精査についてご要望がありました。

2年続いている取り組みで、
地域の小さな子育て中のママたちにとって
大切な居場所づくりが実現している素晴らしい取り組み。

お声がけいただいた主宰者のママさんと話している中で、
今回の「文字化」そして「編集」がとても大切なプロセスであることを確信しました。

「二人で進めずに、実行委員会で話し合いましょう」

これまで、リーダーシップある主宰者のママさんと
他3人のスキル・職を持つママさんで
運営されていた実行委員会。

4人の実行委員のママたちの子育てが終わった夜22時から、話し合いの時間です。
(みなさん、主体的なかかわりなのでこの時間からでもとても楽しそうで前向き!)

そこで私がファシリテーションをしていきます。
文字化し、編集していくためには「知ること」「整理すること」が大切です。
目先で起きていることは単なる現象や方法でしかなく、
それを引き出す真の価値と力を見極めていかねば伝わりません。

まずは必要な「場を適切につくる」こと。これが、私の仕事のとりかかりです。

そして「場でのファシリテーション」。

私は答えが自分にあるとは思っていませんし、
その考え方はむしろ意味がないと思っています。
答えは、目の前のママさんたちがすでに持っている。
それを徹底的に引き出し、共有し、整理して、表現化していく。
参加者それぞれが改めて取り組んでいることの価値を再確認し、
自分たちの関わる動機を思い、端的に伝えられるようになる。

その中で概念はより昇華、洗練されて再共有され、仕組みが作られていく。

それができてくれば、情報量はもう十分。
あとはちょっとした手順と適切な表現を用いて文章化していく作業です。

私もそのブラッシュアップをお手伝いさせてもらいます。

最終的に仕上がった文章は、ママさんたちの思いと、これまでの活動、
そしてこれからのそれぞれの楽しみを凝縮したエッセンスになりました。
それを目にした実行委員のママさんの胸にも、
熱くこみあげてくるものがあったようです。

「自分たちがしていることは、間違ってなかった」
そんな声が聞かれて、ついこちらも胸が熱く…。

客観的に見ても、この取り組みは社会的な価値が存在しています。
コンテストでも、いいところに行けるような気がしています。

「思い」「行動」があるママさんたちとのこのやり取りは
単なる文字化・文章化でありません。

「思い、活動、仕組みそのものの編集(再編集)」

なのです。
そして、それをそぎ落とし、濃縮し、伝わるように表現していくのが
文字化と文章化です。

最後が文章なのか計画書かはわかりませんが、
これって、コンサルタントの仕事そのものなんだと思います。
それはどれだけやりがいがあることか。

コンサルタントは自分が主役ではありません。
裏でひっそりと目立たぬ黒子の場合がほとんどです。
それでも、思いあり動いている人たちがさらに目を輝かせて
くれる様子に、
自分はこの仕事が好きなんだなー、とつくづく思いました。

伊藤大海 1976.2生まれ 東京都日野市在住。 愛知県半田市中心市街地活性化市長特任顧問。 まちづくりコンサルタント。 経済産業大臣登録中小企業診断士。 地域の資源に目を向けた活性化プロジェクトや活性化エンジン組成、事業構想支援など。
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