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仕事にまつわること アーカイブ

2007年01月21日

panda研究会@由利本荘が修了

昨年9月から秋田県の由利本荘商工会で
5回シリーズで取り組んできたPanda研究会が
1月に修了。
画像は、修了証を授与し、最後の記念撮影。

panda

Panda研究会は、小さなお店でも、楽しく商売することを
基本に、いかにお客様をしっかりを魅了していくかを、
座学ではなく実践していくもの。
それだけに、研修会に参加する資格も必要だし、取り組みには
実行力が試される。そして、事務局体制がしっかりしていないと
うまくは行かない。

商売は、人生そのものである。
商売とは、人づくりである。
商売は、人を豊かにする。
商売は、自分を豊かにする。
しかし、その(そこに住んでいる)人だけが、それを知り、変えられる。

そういう考えかたがベース。

成果はあった。

由利本荘は、大型店にこれでもか、と包囲されている。
研修が始まった頃、あるお店の月売上げ昨対比は、
競合店が一年で3倍に増えたこともあり、6割まで落ち込んでいた。
終了時には、95%まで回復した。
当初は社内で一笑に付されていたPandaの考えかたも、
実践することで実績をしっかりとだした。
競合店が三倍になっているのに、である。

他の業種でも昨対100%を超えて右肩あがりの参加店もある。

しかし、最終回の個別面談ですべての参加者が口にした。
これが重要なのである。

考えかた、気づき、やる気が得られた、と。

Pandaの考えかたは、「常に拡大を目指すべき」を合理的としない。
その人がその商売を持っていかに人や社会を豊かにしていくことに
楽しみと生きがいを見つけるか。つまり、自分の人生を豊かに
できるか。そのために、儲けることが必要なのであって、
何でもかんでも大きくすれば良い、数字を上げれば良いということは
決して考えない。

アンケートの回答も、なかなか好評だった。

いえいえ、私から教えたことなんてありません。
皆さんご自分で気づいてくれたのです。

これからも、彼らが助け合って楽しい商売を続けてくれれば良いなあ。

自分は商工会地域の仕事が好きだ。
これからも、Panda研究会を持って、いろいろな地域でやっていきたい。

 


 

2007年01月31日

1月も終わる

今月の出張記録

12日 秋田県由利本荘市商工会
    「経営力強化セミナー」…Panda研究会最終回

17日 中小企業大学校仙台校 工場管理者コース
    「現場を説得するプレゼンテーション術」
   昨年に引き続き。今年も受講生の方の評価が良かったと聞き、安心。

25日 静岡県東部IT推進協議会 ぬまづIT工房 沼津商工会議所
    「今日帰ってからはじめられるインターネットコミュニケーション」
    ブログのことについて、返ってからすぐ立ち上げられるような方法で話した。
    そうそうたる事業者の方などにご参加いただいた。
    非常に元気で魅力ある参加者の皆さんで、逆に勉強することも多かった。

29日~ 中小企業大学校瀬戸校
    基礎2コース机上実習インストラクター。
    愛知県三河の神谷先生とともに。ただいま滞在中。

その他の仕事
 千葉県のお仕事で、県内企業2社様に対して、モバイルサイト立ち上げを支援中。
 中小企業大学校東京校ウェブトレーニング支援
 中小企業基盤整備機構 共同店舗関連のお仕事、などなど

+++
本日は母方の祖父の命日。素直に感謝しつつ。 

 

2007年02月03日

中小企業大学校瀬戸校での研修の様子

愛車・ロードスターで300km、愛知県瀬戸市にある
中小企業大学校瀬戸校に行ってまいりました。

商工会議所・商工会の指導員さんを対象に、
1週間の商業机上実習です。
いわゆる、「基礎2」というやつですね。

SANY0035

みなさん、中小企業大学校瀬戸校のよい環境の中で
熱心・情熱的に取り組んでおられました。

診断の実務が、やはり現場で少なくなっているのでしょうか。
はじめはイメージがわきづらいようで、苦戦もされておりましたが
そこはやはり日々事業者さんと接する指導員さん、
「頭でっかちにならない」感覚もお持ちで、いろいろなアイデアが
出されました。
 

SANY0037 
今回のメイン・インストラクター、愛知県安城の
「神谷経営研究所」の神谷正仁先生。
現場主義、情熱的で温かみある先生です。
商業だけでなく、農業などのマーケティングでもご活躍中。

神谷先生とは一緒にお仕事させていただくのは2回目です。
でも、自分は独立する前からいろいろとお世話に
なり、鍛えていただいております。。。

 

2007年02月08日

長野県中野市

長野県中央会さんからのお仕事。
新幹線で雪がない暖かい長野に行ってまいりました。
中野市にある、「(協)北信州住まいと暮らしの情報館」さんへの
「ホームページ活用」の講演。
131708022007
前日に、組合さんのニーズを読み違えていることが
わかり、あわてて資料を作成しなおし(汗
当初は、「ホームページからの情報発信」について
メインに進める予定だったのだが、
初歩的な、ブラウザの使い方段階から話してほしいとのこと。
さらに、講演の最初に組合員さんに要望を聞いて、
その内容を取り入れた話をしてほしい、とのこと。

ドキドキ…

当日、現地へ行くと、90分だった予定だったのが、
「120分+質疑応答に30分とりましたので時間いっぱいお願いします」

な、なぬーーーっ!!

とまあ、ここまで条件が直前に変わるのも珍しいけど、
やらないと仕方ないのだから、できることをやろう。

しかし、結果的にはよかった。
120分あると、事例をいろいろ入れられる。
また、今回は、聞きにこられている組合員さんにも
一人一台のネットに接続されたPCがあり、なおかつ
組合理事長のご令嬢や中央会のスタッフさんも組合員さんの
PC操作サポートに当たってくれた。感謝!

結果、130分をかけて当初予定していなかった内容も含め説明させていただきました。

155308022007


ポイントは、
・まずはインターネットを使って、何ができるか体験する
発信では
・ターゲットをはっきりさせること
・「何でもできる」ではなく伝えることは絞ること
・相手を動機付けることを意識すること

などなど。

やはり、操作が難しく苦戦されておられる方も少なくありませんでしたが、
熱心に画面をご覧になっておられました。
終了後、
「うーん、ちょっと盛りだくさんだったかなー」
と反省していましたが、数人の組合員さんからも好評を頂き、ちょっと安心。

でも、改善点は次にいかさないと。

終了後は長野駅前の
「静岡風おでん」でおでんをぱくつく。
路地を少し入るのだが、こぢんまりした風体と、
木を多用した薄暗い店内はとてもよい雰囲気。
SANY0042

見た目普通のおでんだけど、おかかと青海苔をかけて食べる。
スジ肉が大きく、柔らかい上に味がしみていてうまい!

すっかりよい気分になって、新幹線に乗って帰宅。

 

 

2007年02月20日

由利本荘市に行ってきました

週末は秋田県由利本荘市でサービス業・小売業2社の
顧客リスト整備&活用の相談に。
前日まで大荒れだったらしいのですが、私が訪れた日は暖かいくらいでした。

SANY0027 
帰りの飛行機からは鳥海山がきれいに見えました。

 

安城市に行ってきました

知り合いの先生のお手伝いで、愛知県安城市のお仕事に
行ってきました。商店街関連のお仕事です。

お昼過ぎに入り、打ち合わせや作業を進めました。

RIMG0042

翌日の帰りは、豊橋駅で手筒花火弁当を購入。なかなかのボリューム。

SANY0050  SANY0051

おいしくいただきました。ごちそうさま。 

 

2007年05月25日

評価する苦しみの先に願うこと

人を評価、採点することは難しい。

それが相手が社会人、
本人たちは目の前のことに懸命に取り組んでいて、
基準は絶対評価、
なおかつ、
それによってその人たちの人生を左右するならなおさらである。

その人たちの背後にいる家族や、今後の生活なんかだって脳裏に浮かんでくる。

しかし、その評価をすることには理由がある。
その理由をないがしろにすることは、その研修生本人だけでなく、
すべてを台無しにすることだ。

連日深夜に苦悩しながら、期限までに評価をする。
そんなことは周囲のほとんどは知ったことではない。

評価すること。
自分自身が、その意味をしっかりと理解し、あるべき姿をつかみ、
どう覚悟をして決断をしていくかなのだ。
そして、そのために、どのように材料を集め、人の話を聞き、
アレンジして判断の材料としていくかなのだ。
診断士とは、仕事とは、大きく言えば、人生だって、そういうことだ。

結局、最後は自分自身であって、誰も救ってはくれない。

そして僕は、ずっとそのことを研修生に伝えてきた。

 


 

昨年のある研修のとき。

僕は、家に帰れば家族を背負っている研修生の幾人かに厳しい評価をした。
ギリギリまで悩み、色々考えた末の結果だった。

でも、それだけでは彼らも納得できず、そうであれば自分も救われぬと思い、
時間をかけて一人ひとりにメッセージを書いた。A4で2枚~4枚程度だろうか。
その人のいいところ、改善を図るべきところ。

評価とメッセージが彼らの手元に渡ったその夜か、2日位してからだった。
彼らからメールが来た。

「有難うございます、これから、挽回できるようがんばり、必ず卒業します」

僕が低く評価をつけた研修生ほど、早い時期にメールをくれた。

なんて、優しい人たちだろう。
その点を評価できる評価軸がない、その基準をうらんだ。

 


 

それから、何ヶ月かして、その学校で彼等にばったり出会った。
ずっと気になっていた研修生たちだ。落第せずに、残っていたのだ。

彼らは僕を見ると、満面の笑顔を浮かべた。
そこには、

「やったでしょう?」

そんな自信も見て取れた。

僕は、泣きたいほどうれしかった。

「よくぞ、ここまで残ってくれましたね!心配してましたよ」

僕が言ったら、彼の隣にいた見ず知らずの研修生が驚いて言った。

「え、○○さん(その研修生)、心配されるような人だったの?」

彼は、そして、それ以外に僕が評価を低くつけた班員は、
目を見張るべき意識改革と行動を成し遂げ、ついには「問題児」から
「一目置かれる人」になったのだ。

 


 

人を評価することは苦しい。

だから、あたりさわりのない評価をつけるほうがよっぽど楽だ。
それに、自分だって嫌われないで済むのだから。
何度も、くじけそうになる。
記憶の隅々を掘り起こしながら、自分と研修生に問い続ける。

しかし、自分には大義がある。
目の前にいる人、そして社会を裏切るわけには行かないのだ。

物事の本質を考えたとき、どのことが一番その研修生のために
してやれることなのか。それを通して社会に貢献できるのか。

これを見失ってはいけない。

 


 

つい先日、手元にお茶の葉と、一通の葉書が届いた。
別々の差出人だったが、それは自分が担当した研修生で、
卒業から1ヶ月、
お茶は若手の情熱的な研修生、
葉書をくれたほうはまさしく、厳しい評価をつけた研修生だった。

何もないところから手探りで作り上げていく厳しい研修期間を体験した
二人からのそれぞれの贈り物が、とてもうれしかった。

僕は、彼らの記憶に残ることができたのだろうか…。

 


 

シアトル・マリナーズのイチローはかつてTVのドキュメンタリーで言った。

「苦しみの先にこそ、真の楽しみがある」

僕はこの言葉に救われる。
だから、僕も、この「苦しみ」から逃れることはしない。

研修生と、社会の豊かさを願いつつ。

 



 

 

 

 

 

 

街づくりシンポジウム

先日、中小機構で行われた街元気プロジェクトのシンポジウムを見てきた。

佐世保、呉、長浜、長野、青森といった、中心市街地活性化事例で
注目されている地域の街づくりリーダーが来ていた。

青森からは、私も取材して面識がある加藤博さんが来られた。
(あの時は、開口一番説教されたなあ!その後、飲み屋の話しで盛り上がったが・笑)

会場がやけに小さく、200~300人の聞き手(年齢層高い)がぎっしり詰まっていて、
顔見知りのベテラン先生方もたくさんおられた。

各地の取り組みの簡単な紹介の紹介のあと、コーディネーターの質問に
パネラーがトークしていく。

しかし、全体でたった3時間しかないシンポジウムで、成果発表会のようでなんだか消化不良。

とはいえ、街づくりリーダーの皆さんのパワーには目を見張るものがあるし、
何よりも、

「情熱」

これをビシビシと感じずにはいられない。

 


 

とはいえ、実のところ、一定の違和感を感じたのは確かだ。

「この違和感は何だろう?」

パネラーから学ぶことは多いし、当然尊敬だってする。
学ぶべき要素だってしっかりある。

御幣を恐れず言わせてもらうとすれば…

”団塊スタイル”

なのである。
つまり、30才代の自分からするとジェネレーションギャップを感じるのだ。

もちろん、ここに深くかかわったことはないし、現場に行って
直接かかわってはいないので(現地を何箇所か見てはいるが)
断言はできないのだけれども。

個人的には、成功していようといなかろうと、情熱的に
取り組んでいる

”若いリーダー”

たちにも会いたい、その仕事を見てみたいと思った。
もちろんできるのであれば、仕事で携われればもっとよいが。

 

2007年06月23日

勝てる勝負

まあ、色々とかきたいことはあるけど、最近の雑感。

まず、人を尊敬できない人間になることは、自分の信頼や魅力をなくす。

失敗が許されるときに、勝てる勝負ばかりを選んで、
正面から物事にのぞまないのであれば、人間の器は
今以上に大きくなることは無い。
ましていわんや、一人で勝負もできずに群れを成してそれを
するのであれば、それは一人だけの問題ではない。

そのような自分が「優れている」、と思うのを、
「誇大自己」という。

現代人は人や事象と素直に向かい合うということが下手だ。
現実を誇大自己にあわせようとする。
でも、世の中そんなに甘くない。現実にぶち当たると、傷ついてしまう。
だから、自分の失敗や、できないことを何かのせいにする。
最初に馬鹿にした態度をとって、それをやらない屁理屈をこねる。
同じ土俵に乗ろうとせず、自分が勝てると思う勝負ばかりに引き込もうとする。
表層ばかりを捉え、その意味を理解しようとせず、
俺に指示をするな、などと言葉尻ばかりをつつこうとする。

それは、自分自身への引きこもりでしかない。

そして、世の中や周りの人に、
「自分をかわいがれ」
と当然の権利のように求める。

甘い。
弱い。

世の中は、そんな彼らが思うほど、彼らを気にかけやしない。
なぜか。
それは魅力が無いからだ。

色々な人に会い、体験をし、自分が全能だという尊大さを捨て、
自分を磨き、引きこもりを脱すること。

素直に人のことを尊敬できるようになること。
物事、人の話やアドバイスの意味を考える思考能力を鍛えること。

そしてなにより、おびえる事をやめ、傷つくことを恐れないこと。

失敗が許される時に、失敗する体験をすること。
それが等身大の自分を見つめ、器を大きくしていくことにつながる。

 


 

2008年01月28日

医者の不養生!?

モバイルサイト構築のお仕事で携わって以来、
飲み仲間(?)であり、前向きで人間味ある仕事でよき刺激を与えてくれる
若手経営者、京北スーパーの石戸社長に叱られた。

「なんだ、伊藤さん、人に散々”ブログ更新しろ!”なんて言って、
自分がしてないじゃん!(笑)」

…ごめんなさい(素直)

そうですね、示しがつかないというか、納得させられませんね。

今年の目標

「週に一度は、ブログを更新する」

できることからやっていくのだ!

それにしても、この京北スーパー、本当に魅力的な会社だ。
デパチカ、イオン、スーパーに囲まれているのに、200坪の
売場で成果をあげ続けている。

その秘訣は、MDのこだわりと、マネジメントサイクルの構築
ということもあるが、そのベースとなる理念や信念が明確だ。

いろんな意味で面白い会社だ。

http://www.keihokusuper.co.jp/

 

 

ここのところのお仕事

1月はまた出張が増えた。
中心市街地活性化のサポート事業で鳥取市、豊田市。
今年は、自分がライフワークにしたいと思っている
まちづくり関係のお仕事にどっぷり浸かることになりそうだ。

3年ほど通い続けている秋田の由利本荘市では、
昨年成果をあげた経営研究ゼミの” Panda研究会”のミニ版、
「やりがい商売研究会」を大雪の中実施。
Panda研究会1期生のお店を2店回る。
今回参加した6人の受講生は、そのイキイキとした経営者の
すがたや取り組みに刺激を受けたようだ。

ちなみに、これを書いている今は、愛知県の瀬戸にいる。
中小企業大学校瀬戸校の基礎2コース机上実習指導で、
1週間ほど滞在する予定。


 

個人事業ということ

昨年9月ごろからだろうか。
数日に一回、胸のみぞおち辺りが突如焼けるように
熱くなり、それが左右の肺に伝わる感じで息が詰まる
ことがあった。

9月、10月、11月は、中小企業大学校東京校での
実習指導が続き、
(9月 商店街診断実習指導
 10月 中小企業診断士養成課程流通業実習指導
 11月 商店街診断実習指導)
夜遅く帰っる生活が続いた。
研修が終わった11月中旬から、急遽、自宅兼事務所を
引っ越すことに。
そんな忙しい生活をしていたら、発作的な痛みは毎日、
一日に何回も起こるようになり、ついに12月にたおれてしまった。
1週間の休養。

レントゲンをとった限りは食道炎とのこと。

+++

個人事業主は、大変だ。
とにかく、何があっても代わりがいないから、すべて自分が責任
をもって対応しなくてはならない。
だから、体調管理は本当に重要だ。
自分も、独立してからずいぶん、病気をしなくなったのだが、
やはり、時に歯止めがきかなくなってしまう。

それでも、社会はそんな個人の事情は知ったこっちゃないのだ。

体調管理に失敗し、お客さんに迷惑をかけたり、
せっかくのチャンスを棒に振ったり、長いこと療養する羽目になれば、
それは生活に大きな影響を与えてくる。
実は、そのこと自体が大きなプレッシャーとなっている。
ただでさえ、仕事が増えた今となっても、
「来年の今頃、ちゃんと仕事があるだろうか」
などという大きなプレッシャーにさいなまれるのだが。

個人事業主は、なかなか気持ちが休まらないなあ。



 

 

2008年04月01日

由利本荘市のやりがい商売研究会

いつも御邪魔している秋田県の由利本荘市で、
今年は正式なPanda研究会ではなく、2回シリーズの
「やりがい商売研究会」を1月と2月に開催した。
とはいえ、手法はP研とあまり変わらず、参加者を絞り、
グループワークや店舗を実際に見てみることを取り入れた。
特に、由利本荘でのP研1期生の小さな店舗を2店ほど
(パッチワークのドリームテテさん、婦人服のブティックマリさん)
視察したのだが、そこでイキイキと経営を楽しんでいる
経営者の姿やお店の工夫には、受講生もだいぶ刺激を受けたようだ。

第二回目の取り組みは商工会の指導員さんや自分も車座に加わって、
受講生が持ってきたチラシやDMなどにワイワイガヤガヤと意見を
出し合い、御互いにさまざまな気づきを得ながらなかなか盛り上がった。
愚痴はご法度の研究会において、受講生はここぞとばかり
自分たちの商売に対する思いを語る。悩みを語る。
中には、涙ぐんで「ここへ参加してよかった」と言って下さる方もいた。

どの受講生も、前向きで、真剣で、素直だ。

その思いをたゆまず
丁寧に表現し伝えることができれば、きっと、結果はついてくるはず。

後日送られてきた研修評価のアンケート結果では、なかなかの
好評を得ることができたようだ。おかげさまで自分も、やりがいを感じる。

自分の仕事は、相手の人生に触れることであると思う。
自分の父親の商売もかつて清算寸前まで行き、家庭崩壊の危機にあった。
商売のありようは、最終的には商売人本人しだいなのだが、それを応援する
立場の自分が人ごとで接すれば、孤独な彼らはますます孤独になり、大好き
な商売をあきらめざるを得なくなっていく。

「社会にとって存在意義のない人間がいないように、地域にとって
存在意義のないお店はないんですよ」
「それを、探すための踏み出す勇気を持ちましょう」
「みなさんの大好きな商売は、きっと社会の役に立つんです」

わが父の商売は、やり方を変えたとたんに嘘のように業績が回復した。
だからこそ、いえるのだが。

いずれにせよ、これは一過性のことではない。
習慣としてずっと続けていくこと。これが大切。
だからこそ自分の使命も存在するのだが。

ちなみに、今回の参加者である化粧品店を営むパワフルな女性が研究会を
ブログに書いてくださった。
私生活・趣味・仕事と、色々と人間味ある言葉でつづられている秀逸な
ブログなので、是非ご覧ください。
店長祥子のネタ帳

 

今年度もまちづくり、中心市街地活性化ですよ

といっても、自分の年度スタートは1月1日だが、支援機関関連
の仕事が多いとやはりそちらにペースをあわせてしまう…。

+++

中心市街地活性化関連の仕事が昨年度末でひと段落。
昨年度は中心市街地商業活性化アドバイザーとして、
川越市、鳥取市、米子市、豊田市を回ってきた。それぞれに
個性を持った街や人があり、「これから」を見据えて取り組んで
いこうという姿にはこちらまで励まされるし、時には感動を覚える。

今日からの今年度は、中小企業基盤整備機構の
サポートマネージャーを拝命したので、中心市街地関係の仕事が増えそうだ。

おもえば、学生時代よりまちづくりの仕事がしたいと思い続けてから
紆余曲折はあったものの、いま、自分が好きな仕事に恵まれている。
今まで経験した紆余曲折も、今の自分にとって無駄なことは一つもなかった。
大事なことは、自分の軸を持つこと。先を見据えること。
夢を描くこと。人とのつながりを大切にすること。そうすれば、
今、自分がすべきことは見えてくる。

現地の人の思いを良く汲み取って、力になって行きたい。

2008年05月01日

中小企業大学校の実習指導

来週から、診断士養成過程の流通業実習指導が始まる。

新制度になってから、6期生。早いものだ。

なぜ、大学校で学ぶのか?

診断士となるということはどういうことなのか?

先日、実習班の研修生徒の顔合わせのときに
お話させていただいた。

初めての実習に、研修生たちも不安を抱えているようだ。
無理もない。

問題集のように、答えがあるわけではない。
手取り足取り、誘導することはない。

もっともらしく、それを”与え”てやるほうが、こっちだってよっぽど楽だし、
研修生に嫌われることもない。
でも、自分はそれにあまり意味を見出せない。

細胞と細胞が神経でつながって初めて大きな意味が生まれるように、
その細胞と細胞をどこからか見つけ出し、試行錯誤の末に結びつけて
「仕組み」を作り出せる力をつけてもらいたい。

また、夜遅くまで議論を見守る日々が始まる。

自分が背負っている使命。
時には苦しいことも多いが、それを見失わずにやっていこう。
それが、自分のやりがいにもつながるのだから。

 

2008年06月15日

ゆれた東北訪問 その1 八食センター

先週、急きょ中心市街地活性化関連の仕事で青森県の八戸市と
岩手県の久慈市を訪問することになった。

13時からの中心市街地活性化のセミナーに参加するために、
朝6時過ぎに家を出て東京駅から7時半くらいの「はやて」に乗る。

東京から八戸までは3時間。10時40分には八戸に着く。
ここから八戸市の中心市街地がある「本八戸」までは電車で
10分程度だから、まだまだ余裕がある。

なので、八戸駅からバスで10分の距離にある市場、
「八食センター」を訪問することに。

八食センターには100円バスが出ており、本数もそこそこある。
自分は10時50分のバスに乗ったが、平日ともあってか
乗客は少なかった。

 

SANY0203

しかし、八食センターについてみると、車が多い。
入ってみてなるほど、市場は規模が大きいし、
飲食店では新鮮な海の幸を楽しめる。
市場で売っているものの値段は安いのだが、飲食店のほうは
ほどほど、という感じ。


SANY0202
海鮮丼 1500円くらい。なかなかウマかった。

1時間後のバスで八戸駅に戻り、本八戸へ。
八戸駅からも近いし、バスの便もよい。
この市場はまた行きたいなあ。

 

 

ゆれた東北訪問 その2 八戸市中心市街地

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13時より、八戸市商工会議所で中小機構による
中心市街地活性化サポート事業があり、
金沢の商業施設「プレーゴ」の立ち上げから運営にかかわっている
高本さんの講演を聞く。

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高本さん。コンテンツだけでなくなかなか話術も巧みで
時間があっという間に過ぎてしまった。

そ の後、高本さんとともに商工会議所のかたに
中心市街地を歩き回って案内していただいた。

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ビルとビルにできていた空地を利用した
屋台村「みろく横丁」。
チャレンジショップとしての意味もあるが、
出店者の工夫や食べ物もなかなかよい。

RIMG0044 昼はほとんどのお店は閉まっているが

夜は…

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にぎやかな路地へと変化する。

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左 さめの刺身 右 イカ墨焼酎

 

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みろく横丁をはじめ、ビルトビルの間の路地が多いのが
八戸の特徴。

 

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商業施設チーノ。かつてヨーカドーが出店していたが、
撤退後に市民が出資するなどして映画館を作った。

この後、商工会議所に戻り会議を行った後、
懇親会に参加。
会議所の方、高本さん、中小機構関係者などとともに
熱く意見を語り合う。

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重要文化財の建物を使った飲食店。

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海のミルク、岩ガキ。でかい。ちゃんと塩気を抜いてあった。

この後、みろく横丁で夜中まで盛り上がったのでした。

そして、翌朝…

ゆれた東北訪問 3 久慈市「やませ土風館」そして、帰宅できるか?

前日、午前様となり、宿に帰ったとたんにバタンキューと
寝入ってしまった。

翌朝は10時25分の在来線に乗って、岩手県の久慈市まで
南下する。

朝8時過ぎに寝坊して起床。

身支度を整えつつ、ベッドに腰掛けてニュースを見ていた。

すると…

グワングワン…なんだかゆれている。

「ひどい二日酔い?」

と思う間もなく、揺ればすぐに大きくなった。
テレビが「ピンロンピンロン」とアラームを出して
”緊急地震速報 大きなゆれに注意してください”
と字幕を出している。もう、すでにゆれているのだが。
震源地付近で震度6強を観測した岩手・宮城地震の瞬間だった。

地震はずいぶん長い間続いた。
とはいえ、八戸市は震度4なので、早々切迫した
感じではなかったのだが、テレビはすぐに速報ニュースに
切り替わった。
岩手と宮城の県境で震度6強。

最初のゆれから20分ほどして、また
「緊急地震速報」が流れ、大きいゆれに注意するむね
呼びかけている。
特にそれに関しては大きな揺れはなかったのだが、
これはまずいかな、と脳裏によぎった。

新幹線だけでなく、在来線も軒並みストップだ。
復旧は16時だという。
しかし、久慈に行く八戸線はほぼ定時どおり運行していた。

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1時間半、リアスの三陸海岸沿いを南下する。
内陸地震でもあり、津波の心配はなかった。

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八戸~久慈を結ぶ2両編成の「うみねこ号」(左)
右は宮古まで南下する、三陸鉄道。

SANY0226
久慈駅前 

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駅前商店街 きれいに舗装されている

RIMG0072 RIMG0075

7分ほど歩くと道の駅「やませ土風館」がある。
レトロ広場という90メートルの出店がある通路。
入り口はかつてのガソリンスタンドの屋根が残っている。

 

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ここは琥珀や陶器、産直などの久慈の地場の物販や飲食店をようする「土の館」と、
山車の展示や久慈の紹介をしている「風の館」2館がある。

まずは、レストランで腹ごしらえ。
久慈の地場産品を材料とした料理を食べさせてくれる。

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短角牛のハンバーグ130グラム1300円。

メニューは海鮮などもあるが、海鮮は八戸で十分食べたので、
ハンバーグを頼む。

値段は少々張るが、やわらかくジューシーな味はとてもよい。
デミグラスソースは葡萄の風味が残っているが、
久慈は葡萄の産地でもあるから、これも地場のものを使って丁寧に
作っているのだろう。

ただ、店内はあまり広くないのがちょっと気になった。

RIMG0083 山車の展示は迫力あり。

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物販店の上にある「レトロ館」は有料だが、
昭和の町並みの再現と、おもちゃのコレクション展示が
なかなか面白い。個人のコレクターの協力を得ているという。

入り口には駄菓子屋さんなんかもあって、店内に入ると
店員さんが「こんにちは!」と挨拶してくれる。

一通り館内を見た後、土の館を運営するまちづくり会社の
方、会議所の方などと会議室で運営に関して教えていただいた。

「いや、よくこられましたね、てっきり今日は無理かと思って、
資料用意してなかった」

とニッコリ。

聞けば、地震の影響で県南部の電車がことごとく止まっている
だけでなく、久慈市でも電話が不通となっていて、市は災害対策
本部を設置している状況なのだそうだ。

++
お話を聞いているうちに
関係者の道の駅への改善意欲や、まちづくりへの前向きさを
ヒシヒシと感じてくる。とても真摯で情熱的で、なによりも大変なことに
対して楽しそうに語る前向きさを感じた。
自分も老婆心ながら、いくつか意見をお伝えした。

ちゃっかりと道の駅の人気メニューのぜんざいもいただいた。

SANY0228 
甘すぎず、しかし小豆が濃厚でなかなかウマイ。

++

帰りは3時25分のバス「スワロー号」で、久慈から二戸に出て、
そこから新幹線「はやて」に乗る予定。

しかし、当初16時の見込みだった復旧予定が、18時に延びている。

とりあえず、バケツをひっくり返したような雨の中、
久地駅からバスに乗った。

途中で天候も回復。まばゆい新緑が広がっていた。

SANY0237

70分ほどで、二戸駅に到着。

相変わらず新幹線の復旧のめどが立っていない。

予約してある新幹線が運休にならない保障もないし、
そもそも何時にくるか判らない。

とりあえず、二戸では宿も時間をつぶす場所もないに
等しいので、在来線「いわて銀河鉄道」で70分かけて盛岡に出よう。

仙台から東京の新幹線は本数が少ないようだが復旧している。
盛岡から仙台まではバスもある。
それに、盛岡には宿もたくさんある。

銀河鉄道のホームは、20人ほどの人が電車を待っていた。

SANY0245 二戸駅

牧歌的な山間の風景の中、ローカル線で盛岡に向かう途中、
ひっきりなしに携帯で情報を収集する。

PHSのアドエスは、やはり電波が入らない。

途中、新幹線の運行情報が変わった。

「本日の運転再開の見込みは立っていません」

+++

盛岡駅のみどりの窓口はごった返している。

181314062008

どうやら、仙台までのバスでの振り替え輸送をしているらしい。

とはいえ、ここから時間をかけて仙台に戻ったところで、
新幹線に乗れるかどうかの保障があるわけではない。

多くの人が仙台に押し寄せるのだから、宿だってわからない。
遅くに新幹線に乗れたとして、東京についてからはどうなるだろう。

そして、運行情報がまた更新された。

「本日の新幹線の運転見合わせ」

この時点で、自分は帰宅をあきらめた。 

秋田県の横手氏に住む友人と連絡を取り、
その友人と久々の再会をすることにしたのだった。

+++

それにしても、さすがに疲れました。。。
自然災害は、その直接的被害以外にもたくさんの間接的な
問題をもたらすこと、インフラへのダメージの大きさを
改めて再認識させられました…。

2008年07月02日

モバイルサイト構築セミナー in 千葉

昨日は、診断士仲間の伊東寛記さんとともに、
千葉県産業振興センターの「モバイルサイト構築セミナー」を
「きぼーる」でしてきました。

これは、3回のセミナーで、モバイルサイトを実際に構築
してみるという、有料の実践型のセミナー。

参加者は老若男女、20名ほどで、序盤から積極的な
発言や質問が。皆さん、参加の動機はさまざまといえど、
モバイルサイト構築の必要性を日々の御仕事や生活から
的確に感じ取っているようです。

5時間のセミナー終了後も、質問に来てくださる方が何人もおりました。

「PCのサイトと、モバイルサイトは、どのような違いがあるのですか」

これは技術的なことではなく、戦略的な活かし方への質問でした。
なかなか重要な質問でしたので、丁寧にお答えしました。

あと2回。参加者の皆さんが、どのようなサイトを構築していくのか、
それを支援できるのか、楽しみです。

 

2008年08月06日

中心市街地活性化のお仕事

はいさいはいさい。
暑いですね。

あっという間に過ぎた6、7月も、中活やまちづくりのお仕事に
どっぷりつかっておりました。

6月に中活の取り組みについてお話を聞きに行ったのは、
盛岡市、秋田市、鶴岡市。

7月は八戸市、久慈市、和歌山県田辺市、奈良市、那覇市、沖縄市。

RIMG0047
↑奈良市の昔ながらの蔵を生かした飲食店(中活とは無関係)
奈良市では、商店街にある印刷工場跡を劇場にしよう、
という夢のある事業があります。

RIMG0125
↑那覇市牧志の商店街。色鮮やか。那覇市はただいま基本計画作成中。

RIMG0186
↑沖縄市のパークアベニュー。
10時くらいに訪れて
「空き店舗おおいな~」といったら、
「ここら辺のお店は遅くあくんです!」
と怒られた。ウチナータイムを忘れてはならない。

RIMG0001  RIMG0059
↑田辺市の銀座商店街。商店街に面した古い趣ある
医院跡(右の写真)に合わせて商店街はファサード整備してある。
中活では、医院跡を再利用する事業が練られている。

+++
それぞれの地域が、地域環境の中で色々とアイデアを出し、
資源を活かそうとされておりなかなか良い刺激を受けました。

中活以外には高松の商店街再開発の視察、
千葉県での商店街診断の打ち合わせや、
佐賀県唐津市へ商業事例の調査に、中小企業大学校の
商店街診断テキスト作成の検討会などに行っておりました。

独立以来、ずっとまちづくりの仕事がしたかった自分としては、
なんとも楽しい日々であります。

+++

中活の取り組みを聞きにいきつつ感じることがあります。

それは、どの地域も「協議会」がいかに動くか、
がまちづくりの実効性にとってキーであると言うことです。
逆に言うと、その部分が一番大きな課題です。

実際、全国に100以上の協議会がすでに設立され、
基本計画認定も、7次認定だけで20箇所以上が認定されるなど、
いよいよ中活の取り組みは本格化してきています。

しかし、実感としては、協議会が動いていない地域が多いのかな、
と感じます。
というのも、協議会の設立がまちづくりにとっての司令塔的な機能を
担うという位置づけよりも、
「中活認定獲得のための要件クリアのための設立」
となっているケースがままあるからです。

なので、協議会が機能本位ではなく、
名士が並び、縦割り委員会が並ぶような”委員会型”組織体系となっていて、
事業の実施以前に協議会が開催されることが少ないこともあります。

昨年お邪魔していた豊田市などの協議会はTCCMという、
英国のTCMの機能を意識し、豊田市の地域に合わせた形での
機能を構築しつつあり、協議会とまちづくり事業の実効性を高めると
言う意味からもとても目を見張るべき事例がありますが、これは
ごく一部の地域。

個人的には、協議会の実施事業に対してタウンマネージャーを中心に
明確なプロジェクト型組織体系とマネジメント体制をとるような方法が
実効性が上がるものだと考えています。

これから中活に取り組もう、あるいは、今取り組んでいるけど、
イマイチ、機動的な取り組みが出来ない、という場合は、ぜひ、
協議会を機能的に動かせる体型作りを見直す必要があると思います。


 

 

2008年09月04日

尼崎に行ってきました。という尼崎ブランド。

RIMG0254 
尼崎に行ってきました。
中心市街地活性化の取り組みのお話を、
市役所さん、会議所さん、TMOさんと支援アドバイザーにお聞きし、
まちを案内していただくのです。

尼崎市の取り組みでは、ソフトの取り組みが充実。
みなさんとても楽しそうに取り組まれています。

RIMG0187 RIMG0206

 
タイガースもまちをあげて応援体制。

「尼崎ブランド」の商品発掘や、商品づくりもなかなか目を見張るものが
あります。

TMOが制作したブランドを取り上げたガイドブックは480円にもかかわらず、
大手書店の店頭にも並び、第1版も即売。現在は第3版が店頭に並んでいるのだそう。

RIMG0190
TMO直営の尼崎ブランドショップでもガイドブックが売られている。

 

 RIMG0267
ワンダフルソース(とんかつ)

これも尼崎ブランドの人気商品。
実は、甲子園球場名物の焼きそばに使われている
ソースはこれ。
とんかつとウスター2種類を、7:3で混ぜるのだそうだ…。
値段は460円(だったと思う)
もともとは、業務用で一斗缶と一升瓶しかなかったところを、
メーカーに働きかけて家庭用サイズが実現した。

「新幹線で持ち帰るときは注意してくださいよ」
とTMOのかた。

「それ、いまどき珍しく木樽で作ってるんです。だから、
酵母が生きていて常温だと発酵が進んで

爆発します。まあ、 東京までなら大丈夫だと思いますけど

なに…!?
新幹線で爆発したら…「ワンダフル・ソース・テロ」に
なってしまう…車内に広がるどこか懐かしいソースの香り…。

JRにより

「新幹線には花火、大量のマッチ、火薬物、

ワンダフルソース持ち込み禁止

にならぬことを切に願う。

(ちなみに、川崎まで常温で持ち帰ってもぜんぜん大丈夫でした!)

RIMG0269
こんなのも、尼崎ブランド。全国シェア80%。

RIMG0274
じつは、湯たんぽ。3200円(ちと高い)。

通常の湯たんぽよりもふた周りくらい小さいミニサイズ。
夏場、クーラーで手足が冷えてしまう女性にも使いやすいサイズ。
IHクッキングヒーターでも暖められるように作り方が工夫されている
だけではなく、気密性も高く湯が漏れない。
なおかつ、注ぎ口は大きいのでお湯も入れやすく、かわいらしい
カバーも同梱されているので包んで使える。そのカバーは半分
折り返せるので、湯を入れるときにすべてをとる必要はない親切設計。

手に持ってみると、しっかりとしたつくりだというのがすぐわかる。
そして、湯たんぽは環境にもやさしい暖房器具でもあるのだ。
カラーバリエーションも数種類あるのだが、
残念ながらタイガースカラーはなかった。せっかくだから、タイガース
カラーがほしかったのだが。


いやはや、使ってみるのが楽しみでなりませんぞ…♪

しかし待てよ…。

しまった!

まだ夏だった。しばらく使えないじゃん。
しかも自分は暑がりの汗っかき。

ということで、この湯たんぽは早速、冷え性の家内の
ものとなりました。

マイ・湯たんぽ…(未練)

ほかにもいろいろと尼崎に由緒ある商品があり、そのどれもに
遊び心を感じさせ、見ているだけでも楽しい時間でした。

ブランドショップで買い物をすると、

RIMG0263
こんな袋に入れてもらえます。
これも、「尼崎」を前面に押し出して遊び心を感じさせる
紙袋。

RIMG0254 反対面。

 

ちょっとまてよ…何か違和感が…

 

RIMG0257 
ノ、ノリツッコミですか…!?
これぞ尼崎ブランド。

 

「ここまで来たら、底にも

”ソコがオチやねん(物は落ちません)”と書いたらどうですか?」

と提案してきました!

 


 

 

 

2008年10月11日

一般論?

コンサルタントとしてスポーツショップの経営者さんに売り場レイアウト改善を
提案するという店舗レイアウトを学ぶ演習指導中、研修生の方とこんなやり
取りをした。

研「男性と女性のスポーツウェアの配置は分けたほうがいいのですよね」

私「あんまり男性女性が入り混じるようであれば、分けたほうがいいかもしれませんね」

研「それで、男性と女性のウェアは、店の手前と奥のほう、どちらをどちらに
おけばいいのですか

私「(ご質問の意図は)どういうことですか?」

研「通常、決まりというかどちらをどこに配置するのですか」

私「法則などはありませんよ。どういう考え方かによって変わってきます」

+++

いまいち腑に落ちない表情の研修生に、
私の説明も不十分だったかな、と反省しつつ、一方では
たとえば一般的に「男性が手前、女性が奥」などとうたっている
”説”があれば、彼はそれを取り入れるのだろうか?
とふと考えた。

+++

そういえば、診断士養成課程が新制度になってから、実習を
するたびに市販のノウハウ本を持ち込む研修生が確実に増えた。

おそらくは、あまり勝手がわからない分野などでの実習に不安を覚え、
参考とするために買ったのだろうし、
(他班にはそのような本のコンテンツ丸写しの研修生もいたようだ)
大変な一次試験を筆記で合格してから大学校にくる、現在の研修生の
特徴でもある。

しかし、それこそが「落とし穴」だと自分は考えている。

落とし穴とは

「(現場を見ているはずなのに、実際は)現場を見ずして、一般論を適用してしまう」

という落とし穴だ。

+++

コンセプトを前面に押し出す店ほど、そのコンセプトの内容の
表現、ターゲットへの訴求ということを考えて売り場をつくることが
大切だ。
たとえば、ウェアの配置だって、外から店内を見たときに
男性物が多く見えるか、あるいは、女性物が多く見えるか、
またそれはどのようなデザインのものが、どの程度どのように陳列されているか
によっても店の印象も訴求も変わってくる。
それは、一概に「男性物、女性物がどうこう」ということはいえるわけがなく、
あくまでその店の戦略的思想から落とし込んで考えていかないといけない。
どのような人に、どのように買い物していただくか、それを設計するのが
店舗レイアウトの大切なポイントでもある。

何かを学びたい、スキルを身につけたい、と思うほど、
「これはこうやるものである」
という”答え”を求め、それを教わろうとしてしまう。

そういった意味で、自分はよく実習でいう。

「お決まりの答えなどは用意されていません。
それは、店によってそれぞれにあるものです。
だから現場をよく観察し、話を聞くことが重要です」

+++

今日、私に質問してくれた研修生に十分に意図を伝えることは
できなかったかもしれないが、これからの実習を通して、
そのような現場の視点を学ぶ機会が生かされることを願っている。

2008年12月06日

中心市街地活性化の最近のお仕事

相変わらず、中小機構の中心市街地活性化サポートマネージャーとして、
4地域の中活支援をしている地域を支援しています。

鶴岡の山王商店街支援では、他地域の実例を示しながら
商店街の役割付けやコンセプト、ゾーニングについて
話をしてきました。
熱心に街づくりをすすめている理事長さんにも
「色々とヒントをもらえて、これからの作業がしやすくなった」
といっていただけました。

那覇では、個性的な取組みで那覇の町に存在感を持つ桜坂劇場
方とお話をして劇場を見せていただきました。

P1010080

アイデアフルでエネルギッシュな桜坂劇場、個人的にもファンになりました。
また、
九州の中小企業診断士で、中小機構の中心市街地活性化プロジェクト
サポートマネージャーである槙本先生の一店逸品研究会にオブザーバーとして
立会ってきました。私の開催しているPanda研究会と通じる部分も多く、
なかなか面白かったです。

奈良の支援では、事業者さんの事業に対する情熱と意欲がすばらしいこと、
そして、何よりもフットワークが軽く、しかも、聞く耳を持つ、という人間的にも
とても魅力を感じさせる姿勢での取組みが着実に成果を上げています。
今から、その事業の立ち上がる日が楽しみです。

 

 

中心市街地活性化の最近のお仕事

相変わらず、中小機構の中心市街地活性化サポートマネージャーとして、
4地域の中活支援をしている地域を支援しています。

鶴岡の山王商店街支援では、他地域の実例を示しながら
商店街の役割付けやコンセプト、ゾーニングについて
話をしてきました。
熱心に街づくりをすすめている理事長さんにも
「色々とヒントをもらえて、これからの作業がしやすくなった」
といっていただけました。

那覇では、個性的な取組みで那覇の町に存在感を持つ桜坂劇場
方とお話をして劇場を見せていただきました。

P1010080

アイデアフルでエネルギッシュな桜坂劇場、個人的にもファンになりました。
また、
九州の中小企業診断士で、中小機構の中心市街地活性化プロジェクト
サポートマネージャーである槙本先生の一店逸品研究会にオブザーバーとして
立会ってきました。私の開催しているPanda研究会と通じる部分も多く、
なかなか面白かったです。

奈良の支援では、事業者さんの事業に対する情熱と意欲がすばらしいこと、
そして、何よりもフットワークが軽く、しかも、聞く耳を持つ、という人間的にも
とても魅力を感じさせる姿勢での取組みが着実に成果を上げています。
今から、その事業の立ち上がる日が楽しみです。

 

 

やりがい商売研究会(Panda研究会)in由利本荘

3年前に始まったPanda研究会。
やりがい商売研究会ということで、今年度も由利本荘市で11月から
5回の予定で8人のやる気ある参加者、それを支援する商工会の
指導員さんたちを集めて始まった。

全5回中、第2回目の昨日は、ディスカッション作業の合間に
第1回目のPanda研究会卒業生のお店見学。
P1010333
そのお店はいつ来てもわくわくするし、地方における個店の生き残り方法の
エッセンスを凝縮したようなお店だから、代表の方のお話もとても面白い。
代表のお話を聞きつつ、私のほうでポイントを整理して説明する。
今回の研修生たちも、興味津々、目を丸くして話に聞き入り、店を見回していた。
商工会に戻ってからは、見学してきたことのまとめ作業と、いつもの研究会の作業。

また、小ネタに、
「私がいかに普通の男と違うこだわりを持つイカシタ男性か」
というテーマで、喫煙具(喫煙しないのだが)専門店で購入してきたBCのパイプと、
万年筆に強みを持つ文具店で購入した万年筆を自慢し、それらを購入した
お店について話した。

研修生の皆さんにも、色々と参考になった回ではないかな、と思う。

夜はやはり、1期卒業生の個性的な飲み屋さんで懇親会。
病み上がりでしばらく飲んでいなかったこともあり、すぐに酔っ払ってしまった。
病気の後遺症で痛めていたのどからは、ほとんど声が出なくなってしまった。

宿に戻って気づいた。

靴下に穴が開いていた。

ゼンゼン、イカシタ男じゃないな、と少し落ち込んだ。

お気に入りの靴下だったんだけどな。

やりがい商売研究会(Panda研究会)in由利本荘

3年前に始まったPanda研究会。
やりがい商売研究会ということで、今年度も由利本荘市で11月から
5回の予定で8人のやる気ある参加者、それを支援する商工会の
指導員さんたちを集めて始まった。

全5回中、第2回目の昨日は、ディスカッション作業の合間に
第1回目のPanda研究会卒業生のお店見学。
P1010333
そのお店はいつ来てもわくわくするし、地方における個店の生き残り方法の
エッセンスを凝縮したようなお店だから、代表の方のお話もとても面白い。
代表のお話を聞きつつ、私のほうでポイントを整理して説明する。
今回の研修生たちも、興味津々、目を丸くして話に聞き入り、店を見回していた。
商工会に戻ってからは、見学してきたことのまとめ作業と、いつもの研究会の作業。

また、小ネタに、
「私がいかに普通の男と違うこだわりを持つイカシタ男性か」
というテーマで、喫煙具(喫煙しないのだが)専門店で購入してきたBCのパイプと、
万年筆に強みを持つ文具店で購入した万年筆を自慢し、それらを購入した
お店について話した。

研修生の皆さんにも、色々と参考になった回ではないかな、と思う。

夜はやはり、1期卒業生の個性的な飲み屋さんで懇親会。
病み上がりでしばらく飲んでいなかったこともあり、すぐに酔っ払ってしまった。
病気の後遺症で痛めていたのどからは、ほとんど声が出なくなってしまった。

宿に戻って気づいた。

靴下に穴が開いていた。

ゼンゼン、イカシタ男じゃないな、と少し落ち込んだ。

お気に入りの靴下だったんだけどな。

波乱の帰宅 

由利本荘市商工会での今年度の「やりがい商売研究会」(P研)の
第2回目、その懇親会も盛況に終わった翌日。
朝7時48分の羽越線で秋田駅まででて、シャトルバスで秋田空港、
10時45分くらいのANAで正午前には東京に戻る予定だった。

が、昨日からの雨は暴風雨に。
泊まった「本荘ステーションホテル別館」というのが、
線路から直線でも50mは離れているだろうに、電車が通るたびにユラユラゆれる
代物なのだが、その建物に暴風が打ち付ける音もまた夜中はよく
聞こえた。

羽越線は2005年に突風で「特急いなほ」が転覆した路線でもあり、
ユーラシア大陸からやってくる風をまともに受ける日本海沿い平野部を走る。

「もしかしたらな~」

と思い、宿からケータイで乗り換え案内を検索。
案の定、

「運行情報 羽越線 暴風のため運行見合わせ」

だった。

秋田空港へのシャトルバスは、予定では8時51分秋田駅発。
まあ、その一本後の9時20分のやつでも間に合うだろう。
それを過ぎればアウトだ。

駅に向かう。自分が乗る予定よりも前の電車が未だ来ていない。

10分…20分…時折、

「現在電車は象潟駅です」

などとアナウンスが入るが、ちょっとまてよ、
15分前も象潟駅じゃなかったっけ?

どうやら、電車は駅で停まり、様子を見て暴風の間隙をつくように
前進してきているらしい。
な、なんとスリリング。とはいえ、この地域の人にとってはこの光景も
生活の場面の一部なのだが。

やはり、このままでは飛行機には間に合いそうにない。
かつては本荘からも空港バスが出ていたのだが、数年前に
路線が廃止されている。
スマートフォンでネット上を検索していたら、
本荘市内から5000円ほどで空港にいける乗り合いタクシーというのを
見つけたので電話してみた。

タクシー会社「前日12時までの予約なんですよね~」
私「そうですか、電車が停まっちゃってて、困ったなーと思って」
タクシー会社「すみません…」

まあ、完全予約制なのは仕方ないとして、こういうときに
ライバルのタクシー会社などに連絡を入れて融通を利かせてくれたり
してくれると、一発でファンになるんだけどな~、
等と思いつつ、また駅の待合室へ。

+++

結局、運行再開した羽越線に乗れたのは8時45分。
7時の弘前行きが、なんとも1時間45分遅れで到着したのだった。
秋田駅まで1時間。飛行機は絶望的だ…。

しかし、秋田空港は不便極まりない。
もし、秋田駅から片道40分かかるシャトルバスを逃してしまったら、
よそから来ている我々は秋田駅から7000円かけてタクシーで向かうしか
方法がない。
以前、そういうことがあって、それで7000円かけるなら、
飛行機のキャンセル料払って新幹線にしたほうがましだと
新幹線に変更したこともある。
それ以来、秋田へは9割がた新幹線で通っている。
ただ、今回は病み上がり、4時間の新幹線の車内は
病気を拾いやすいこともあって、新幹線より断然早く、密室空間
に閉じ込められる時間の短い久しぶりの飛行機だったのだが…。

+++

ちなみに、自分が年間を通して体調を崩すきっかけで断然トップなのは、
「新幹線での移動」
である。というのも、新幹線は長い時間密室に閉ざされるし、
たいてい自分は眠り込んでしまう。眠っている間の人間の防御力は
低下する。
だから、冬季は必ずマスクをしているし、乗っている間ののど飴は
必須アイテムだ。

先週自分は3日寝込むほどに体調を悪くしたのだが、それも出張での
新幹線がきっかけだった。
あれは確か前の週の上越新幹線、自分の後ろの席のスーツ
姿の30代半ばくらいの男性は、明らかに体調が悪そう。
電車が東京駅を発車してから新潟に着くまで始終ずっと、ゲホゲホしている。

しかも、

マスクもしないで。

…体調悪い彼には申し訳ないが、これは、一種のテロだと思った。
無差別にウィルスをばら撒いているのだから。

一方自分としては、いつも新幹線に乗るときに用意している
新品のマスクをつけて乗っていたのだが、それでも途中寝てしまったり、
スキを見せたのがいけなかったらしい。
しっかりとウィルスをもらってしまったのだ。
(ウィルス感染は、ほとんどは飛まつ感染。ウィルスを持っている人が
せきをすれば、飛まつは数メートルにわたって飛散する。ウィルスによっ
ては、30分空中を漂うこともある。)

しかし、新幹線も、長旅に使われる車両なのだから、加湿するなど
もうちょっと「伝染病予防」の対策が取れないものだろうか。

+++

話しは元に戻り…。

羽後本荘の駅で乗り込んだ3両編成の羽越線はなかなか発車しない。

その間も、車体は風でグラグラと揺れている。
なるほど、これはたいした風だ。

やっと動き出したかと思うと、亀のような歩みである。
でも、風で転がるよりは安全運転はありがたい。

幾駅か過ぎて、途中、いきなり電車がやる気を見せた加速を
したりして「オォッ!いけえっ」と期待したりする。しかしすぐに亀さんに戻る。
大荒れの日本海と立ち枯れの松林、酷く窓に打ち付けては
滝のように流れる雨雪、雲間からのぞく青空などの環境に
耐えてけな気に進むぞ、ピンクと紺の線が入った小さな羽越線。

しかし、その小さな車体に限界が来たのだろうか。
まだ由利本荘市内の岩城付近、国道7号線沿いの
小さな道川駅まで来て、電車は完全に停まってしまった。

P1010343 停まってしまった。

立ち客はいない程度の車内であったが、皆じっと運行再開を待つ。
「これから学校に行っても、授業終わるね」という学生。
「時間に間に合いそうにありません」という成人女性。
「これで秋田行っても、本荘に帰れないな~」と誰かに電話している女性。
なんだかイライラしてブツブツ行っているスーツ姿の男性。

その間、自分はなにをしていたかといえば、ケータイ、スマートフォンを
駆使しつつ飛行機の予約をキャンセルし、ほかの帰宅方法を探し、
結果的にえきねっとで秋田新幹線の予約をとっていたのだった。
12時1分の窓際の指定席をきっちりと取ることが出来たのだが、
これが秋田駅についてからの手配だったら、無理だったかもしれないことを
考えると、時代も便利になったというものだ。

+++

「当電車はここから秋田駅までバスの振り替え輸送になります」

と車内放送がかかったのが停まってから15分ほど。
さすがにこれ以上は困難のようだ。

振り替えのバスは秋田駅を発車したらしい。
近所に営業所などはなかったようだ。

振替バスが道川駅についたのは
それからさらに30分以上たってからの事だった。
この頃になると自分は待ちくたびれてむしろ、旅情をいかに感じるか、
思案に暮れている次第だった。

+++

2台の緑色のリムジンバスが到着した。

「なまはげ号」

だそうだ。なんだ、見た目はただの緑色のバスで、なまはげ感を感じない。

それとも、クラクションを鳴らすと

『ブッブー!』

ではなく

『なぐごはいねがぁ~』

とでもなるなら楽しいなぁ。

バスに乗り込む。
車掌さんや駅員さんは「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と
恐縮しきりだが、これは天候だから仕方ないだろうに。
都会だと、こういうときに駅員に食って掛かったり、暴力を振るうやから
が出るのだから不思議だ。天気をどないせえというのだろう。

バスは紅葉も終わって落ち葉が積もる山間を進んでいくし、
(秋田の紅葉の盛りの頃は、山々が燃え盛るようで実に見事)
なんだか期せずしてプチオプションツアーに参加した気分だ。
こんな風に秋田を実感するとは、旅とは意外性のものである。
と、妙にワクワクしてくる。

バスはスイスイと自動車道を秋田駅に向かって走っていく。
しかし、なんだか寒い。このバス、なんだかスースーと隙間風が酷い…。

今回の出張で初めて使用したユニクロの

ヒートテック・モモヒキ

の性能はなかなかだ。自分の下半身は温かく守られた。
これで1500円だったら、もう一つ買っておこう、そんな気がした。

11時10分、バスは秋田駅東口に到着。
自分の新幹線までには1時間弱ある。ちょうどよい。

いつもであれば1時間弱の行程に3時間。
その間にノロノロ走行にグラグラ揺れる電車、
飛行機のキャンセルから新幹線の手配、荒れる日本海から落ち葉の
積もる山間を見るプチ・秋田自然見学ツアー、そしてユニクロ・ヒートテック・モモヒキ
性能実験と、なんだか色々とあった…。
仕上げは、自分が今日本で一番好きな駅弁、「しらかみ弁当」を
秋田駅の売店で購入して新幹線で食べようか。

P1010344 1000円です。

秋田駅の待合室のTVではNHKの富山の木彫り職人のドキュメンタリーが
妙なまったり感を演出していていい塩梅だった。

P1010346大曲付近から雪は横殴り

P1010353 田沢湖あたりは雪が積もっていた

P1010355 盛岡を過ぎると未だ晩秋

P1010356 大宮での夕日はきれいだった

2009年03月01日

商店街診断のお仕事

8ヶ月ほどかけて取り組んできた千葉のある商店街診断の
最後の委員会に行ってきました。
今回の診断事業は千葉で活躍する診断士の伊東寛記さんと
一緒に取組みました。自分が中心に進めてきていたので、
調査内容の設計やストーリー作りなど色々考えたり調べたりと、
なかなか大変でしたが、やりがいのあるお仕事でもありました。
また、その商店街はここ10年で2回ほど商店街診断を受けていて、
一つは中小企業診断士の3次試験の受験生による診断、
一つはコンサルタントによるものでした。
それらの報告書の内容はさておき、診断提言を行う以上は
「今回の提案はいままで一番助かったね~」
といってもらいたいものです。

一方で、商店街の皆さんもとてもやる気のある方で協力度合いも
よく、年末の経営者アンケート・来街者調査などもつつがなく
終了。商店街の方の期待を感じて、ますます気が引き締まります!

最後の委員会では、こちらが用意して行った提言を報告し、
それを最終的にブラッシュアップすべく、商店街、行政、支援機関、
住民からなる委員の皆さんと意見交換をしていきました。

今回の提言は、アンケート調査、街区調査、商圏設定などの
現状分析結果のほか、

・商店街が商店街のことだけを考えるのではなく、
地域の中でのあり方を考え、特徴をつくる必要性。
・個店の活性化についての方向性
・商店街の課題の販促方法についての検証と改善ポイント

これらの提言が柱になりました。

どんな仕事もそうですが、一人で考えられることには限界があります。
今回の提案も、自分なりに色々と頭を悩ませつつ考えたものです。
それでも、委員会を進めていくほどに委員の皆さんの積極的なご意見で、
さらに磨きがかかり、より具体化されていきます。
話し合いの中で、みんなが同じことに対して真剣に捉え、知恵を出そうとする。
しかも、今回の委員会のメンバーのすばらしかったことは、みなさん

「やれない理由」
「やらない理由」

ではなく

「何ができるか」「どうやったらできるのか」

という視点から議論が進められたことです。

よくなっていく提案、見えてくる踏み出す一歩。
それを実感できることがとてもやりがいを感じる瞬間。

少しでも、商店街とそこで商売を営む方、そして地域の人のためになる
ことができたのかな、
と、終了後に少し感じることができました。

商店街診断は今は実施する予算がほとんどない地域も多く、
また、診断受け入れをできる商店街も少ないかもしれませんが、
地域の現状を知る上でも、商店街のこれからの姿を具体的に
描くきっかけ作りという意味でもとても役に立つもの。
こういうところにもっと気軽で手続きが簡単な予算支援が増えてく
れるといいな、と思います。
(もっとも、やる気のある人がいる商店街にこそ、その支援は分配
される必要があると思いますが)

 

商店街診断のお仕事

8ヶ月ほどかけて取り組んできた千葉のある商店街診断の
最後の委員会に行ってきました。
今回の診断事業は千葉で活躍する診断士の伊東寛記さんと
一緒に取組みました。自分が中心に進めてきていたので、
調査内容の設計やストーリー作りなど色々考えたり調べたりと、
なかなか大変でしたが、やりがいのあるお仕事でもありました。
また、その商店街はここ10年で2回ほど商店街診断を受けていて、
一つは中小企業診断士の3次試験の受験生による診断、
一つはコンサルタントによるものでした。
それらの報告書の内容はさておき、診断提言を行う以上は
「今回の提案はいままで一番助かったね~」
といってもらいたいものです。

一方で、商店街の皆さんもとてもやる気のある方で協力度合いも
よく、年末の経営者アンケート・来街者調査などもつつがなく
終了。商店街の方の期待を感じて、ますます気が引き締まります!

最後の委員会では、こちらが用意して行った提言を報告し、
それを最終的にブラッシュアップすべく、商店街、行政、支援機関、
住民からなる委員の皆さんと意見交換をしていきました。

今回の提言は、アンケート調査、街区調査、商圏設定などの
現状分析結果のほか、

・商店街が商店街のことだけを考えるのではなく、
地域の中でのあり方を考え、特徴をつくる必要性。
・個店の活性化についての方向性
・商店街の課題の販促方法についての検証と改善ポイント

これらの提言が柱になりました。

どんな仕事もそうですが、一人で考えられることには限界があります。
今回の提案も、自分なりに色々と頭を悩ませつつ考えたものです。
それでも、委員会を進めていくほどに委員の皆さんの積極的なご意見で、
さらに磨きがかかり、より具体化されていきます。
話し合いの中で、みんなが同じことに対して真剣に捉え、知恵を出そうとする。
しかも、今回の委員会のメンバーのすばらしかったことは、みなさん

「やれない理由」
「やらない理由」

ではなく

「何ができるか」「どうやったらできるのか」

という視点から議論が進められたことです。

よくなっていく提案、見えてくる踏み出す一歩。
それを実感できることがとてもやりがいを感じる瞬間。

少しでも、商店街とそこで商売を営む方、そして地域の人のためになる
ことができたのかな、
と、終了後に少し感じることができました。

商店街診断は今は実施する予算がほとんどない地域も多く、
また、診断受け入れをできる商店街も少ないかもしれませんが、
地域の現状を知る上でも、商店街のこれからの姿を具体的に
描くきっかけ作りという意味でもとても役に立つもの。
こういうところにもっと気軽で手続きが簡単な予算支援が増えてく
れるといいな、と思います。
(もっとも、やる気のある人がいる商店街にこそ、その支援は分配
される必要があると思いますが)

 

2009年03月13日

やりがい商売研究会(パンダ研究会2008) 由利本荘

今年も由利本荘市商工会さんのおかげで開催できた
やりがい商売研究会。

11月から4ヶ月にわたる月一回の研修。
宿題を毎月、知恵を絞りながら考え、実践してくれた
8人の研修生。

みんな成果があった。
研修生同士のコラボ企画が、研修生の間から考え出され、
アイデアでつくられ、実践され、そして、みんなに勇気と喜びをもたらした。
地域の人が、そこに来て、笑顔になった。

僕は、うれしかった。

この仕事をしていて心から良かったと、
彼らの人生の商売という手段だけではないなにか、
彼らの人生の何かに自分がチカラになれたのだと
そう感じて、僕は本当に幸せだった。

研修が終わった日、みんなで夜中まで懇親会。
酒宴
にかラオケ、声は枯れたが、楽しかった。
夜中まで飲んだ。翌朝、ほんの数時間しか経っていないのに、
二人の研修生の方が、朝、僕を駅に見送りに来てくれた。

駅で不意に掛けられた声。驚いた。

ありがとう。とても感動した。

そんなふれあいに、僕は自分を信じる勇気を持ち、
人に提案していく自信を持てる。

+++
週があけて、商工会から、研修生の研修に対するアンケート結果が
送られてきた。
みんな、色々と感想を書いてくれていた。
そして、それはどれも、僕を感動させたり、やりがいを感じさせてくれるに
十分なものだった。

人の人生に関わることは、生半可なことではない。
取り繕うことでもない。
ときに、命を削っていると感じることもあるかもしれない。

そんなふれあいの先にあるもの。
良心的な人々と、ともに作り上げてきたもの。
商工会の皆さん、ありがとう。

その価値を感じられるこの仕事は、なんて素敵なものなのだろうか。

ありがとう。

なんだか、そこの研修会が終わったことを考えれば、

もうみんなが恋しい。

情けないかな。
でも、そんな気持ちで僕は仕事をしている。
そして、僕はここに生きている。

P1110157 
すばらしい研修生、情熱的商工会指導員さんと

2009年03月27日

金融機関との付き合いはちゃんと考えるべし

中小企業大学校の診断士養成課程の講師などをしていると、研修に来ている
金融機関のかたとの知り合いが増える。
みな熱心で、診断士となってからの会社だけではない地域貢献などを
真剣に考えている。地方銀行、信金の方が多い。

中小零細企業にとって、熱心なサポーターとなってくれる金融機関との
付き合いはとても心強いだろう。

+++

自分が小学生の頃。まだ、バブル前だった。

一人で小さな商売をやっていた自分の父親に連れられて、
父の会社と取引があった当時D銀行という都市銀行の支店に
行くと、必ずフロアにいた職員がもみ手をするようにニコニコして
父のところへやってきたものだ。

「ああ、○○さん(会社名)、こんにちは、今日はどういった御用ですか?」

それはまるで、「お金をいつでも借りてください、何なら今でも貸しますよ」
といったような雰囲気で、幼かった自分が
「ウチの父親は偉い人なんだね~」と思うような媚ぶりだった。

それから10年。バブルも崩壊し、我が家の商売の一日あたり売上高も
バブルの時期の数分の一しかなくなった。

ある日、自分が中学校から帰って自宅にいた時に留守電に吹き込まれた
D銀行からのメッセージが忘れられない。
それはある平日の、13時過ぎごろのメッセージだったろうか。

それは低い、だるそうにわざとらしくゆっくり話す男性の声だった。

「D銀行○○支店の××です。(ふぅ~←聞こえよがしなため息)」
「本日ご予定の□□の入金が確認できません。至急連絡をください(ガチャッ!!)」

こびていたD銀行の職員のイメージが残っていた自分にとっては、
おそらく父が手続き等で不備があり本来しておかないといけないことを
まだしていなかったのかな、と思ったが、(一方で、まだ15時まで時間あるのに、
とも思った)いずれにせよこの高慢で威圧的な電話が理解できなかった。

それからさらに数年。
商売はどん底。それでも設備などの更新も必要で、父の会社は借入を
必要とした。
そして、D銀行は、あっさりと「貸せません」と父を突っぱねた。
これは、当時の父の会社にとっては死刑宣告と同じだった。
そして、当時は余裕のなかった家庭にとっても、重大な出来事だった。

結局、父は国民生活金融公庫に相談し、 助言を受けながらわずか400万円の
融資を受けられた。
1990年代後半のことである。

そして、その2、3年後には父の会社は経営努力によって売上はみるみる
回復していった。
もちろん、借入金の返済は一度も遅らせることはなかった。
まだ、世の中が不況のどん底、といわれていた頃だ。

あのときの、D銀行の対応がいまだに忘れられない。
彼らはその後十分に売上回復する素地があった会社への
400万円の融資をせず、かといって経営へのアドバイスなどこれっぽっちもせず、
ただ単に、簡単な死刑宣告をしただけだ。
笑い話なのは、その銀行はその後、M銀行という名になり、
兆円規模の公的資金支援を受けているのだ。
公的支援の財源には、きっと父の払った税金も含まれているだろうに。

+++
中小零細は、その内容が少しでも悪くなれば、大きな存在からは簡単に
死刑宣告される。
だからこそ、つきあう金融機関は(公的機関も含めて)しっかりと吟味せねば
ならない。単にお金を預けたり、借りられれば良いだけの関係では、
そういう付き合いを求めてくるような相手であれば、
経営者にとってはいつでも手を引かれるというリスクを背負っているも同然ともいえる。
しっかりと、自分の会社について知ろうとしてくれ、時に入り込んで助言をしてくれる
金融機関もずいぶん増えている。そのような金融機関と対話をしながら、
いざというときのための関係を築いておくのも、経営にとってのリスク回避の
ために日ごろからできることだろう。


 

 

2009年04月17日

電車移動

ただいま宇都宮に向かっています。
仕事先の規定で、
「この距離だと新幹線代でません」

と言うことで、湘南新宿ラインで
エッチラオッチラ向かっております。
二時間かかるのでさすがにグリーン券は
奮発しましたが。

まあ、先日の、
朝5時発帰宅24時の
酒田日帰りに比べるとなんのなんの。

しかし、今日の帰りの時間帯、
湘南新宿ライン快速がないのですが…
鈍行だけはご勘弁だなー!

まあ、今夢中になっている
イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を
じっくり読める時間ができたと思えばいいか。

しかし、仕事の話が出てこない記事だな。

2009年06月30日

取り組みの過程にはVIKが大切

地域活性化、商店街の仕事をしていてよく感じることがある。

それは、目先・小手先のことをしようとしていることが多い、ということだ。

「とりあえず人をあつめたいからイベントをしたい」

「うまく売れるすべを教えてほしい」

「真似できる事例はないか」

こんな声はよくある。
でも結局は、何をどうするか決められず今までとおんなじことをしてしまう。

しかも、残念ながら消費者や地域住民は、そういう取組の姿勢に
対して大した期待もしなくなっているから、望むような成果が得られない。

これでは取り組んでいる当事者たちにとっては苦痛でしかない。
楽しいものなどには到底ならない。

「何をどうするか分からずに、結局同じことを繰り返してしまう理由」は簡単だ。

 

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取り組みの過程にはVIKが大切

地域活性化、商店街の仕事をしていてよく感じることがある。

それは、目先・小手先のことをしようとしていることが多い、ということだ。

「とりあえず人をあつめたいからイベントをしたい」

「うまく売れるすべを教えてほしい」

「真似できる事例はないか」

こんな声はよくある。
でも結局は、何をどうするか決められず今までとおんなじことをしてしまう。

しかも、残念ながら消費者や地域住民は、そういう取組の姿勢に
対して大した期待もしなくなっているから、望むような成果が得られない。

これでは取り組んでいる当事者たちにとっては苦痛でしかない。
楽しいものなどには到底ならない。

「何をどうするか分からずに、結局同じことを繰り返してしまう理由」は簡単だ。

 

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2009年08月15日

パッチワークキルト専門店 ドリーム・テテ

秋田県由利本荘市に、繁盛している手芸屋さんがある。
手芸といっても、手芸一般ではなく、

パッチワークキルト

の専門のお店だ。

P1180331

 


 

 

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パッチワークキルト専門店 ドリーム・テテ

秋田県由利本荘市に、繁盛している手芸屋さんがある。
手芸といっても、手芸一般ではなく、

パッチワークキルト

の専門のお店だ。

P1180331

 


 

 

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2009年10月01日

由利本荘市・にかほ市商工会合同新規創業塾終了

9月の毎週末を利用して行われた由利本荘市・ にかほ市商工会合同の
新規創業塾が昨日めでたく終了し、 打ち上げでは相変わらず午前様まで皆さんと
懇親会をしていました。
さまざまな背景、夢、特技をもった粒ぞろいの受講生、関係者の
みなさんとたのしい懇親会で大声で話しすぎて、のどがガラガラです。

さて、今回のセミナーですが、4月ぐらいに由利本荘市商工会さんから
お話を受けました。
由利本荘市商工会さんではやりがい商売研究会(P研)をここ数年
続けてきており、その経緯もあって、私にやってもらいたい、とのこと。

とはいえ、しばらくセミナーでは新規創業をやっていなかったので、
今回は一からセミナーを再構築することにしました。
パートナーとして千葉県を中心に実務にセミナーに活躍されている
診断士の伊東寛記さんをお願いし、伊東さん、指導員さんと相談しな
がらセミナーを作り上げました。
天邪鬼な自分の性格がたたり(みなさんごめんなさい)
誰でもできるセミナーは自分がやる必要は無いだろう、と、
このセミナーの価値をどこに置くか、どのように実施するかを
ずいぶん悩み、また、テキスト作りも相当時間をかけました。

結果的には
「いままで新規創業でこういうやり方は見たことありません、
面白いですね!」
と言っていただける研修になり、また受講生の皆さんも大いに盛り上がって
いただけたようで、やりがいのある研修とすることができました。

やる気をしっかり持ってきて、前向きに取り組んでくれた
受講生の皆さんにも恵まれました。
また、しっかり話し合え、サポートしてくれ、
直前の変更にもいやな顔せず対応してくれる商工会さんの体制、
お互い補完しあうことができるパートナーとの連携も、セミナーの
構築には不可欠であり
「ああ、やっぱりい自分は支えられて生きてるんだな」
と再認識した次第です。

自分もまた、このセミナーを通して誰かの支えになれたのかな?
盛り上がった懇親会でのふれあいを通してそれを検証しつつ、
ひとつの仕事を終えた心地よさに酔いしれた夜でした。

 

 

由利本荘市・にかほ市商工会合同新規創業塾終了

9月の毎週末を利用して行われた由利本荘市・ にかほ市商工会合同の
新規創業塾が昨日めでたく終了し、 打ち上げでは相変わらず午前様まで皆さんと
懇親会をしていました。
さまざまな背景、夢、特技をもった粒ぞろいの受講生、関係者の
みなさんとたのしい懇親会で大声で話しすぎて、のどがガラガラです。

さて、今回のセミナーですが、4月ぐらいに由利本荘市商工会さんから
お話を受けました。
由利本荘市商工会さんではやりがい商売研究会(P研)をここ数年
続けてきており、その経緯もあって、私にやってもらいたい、とのこと。

とはいえ、しばらくセミナーでは新規創業をやっていなかったので、
今回は一からセミナーを再構築することにしました。
パートナーとして千葉県を中心に実務にセミナーに活躍されている
診断士の伊東寛記さんをお願いし、伊東さん、指導員さんと相談しな
がらセミナーを作り上げました。
天邪鬼な自分の性格がたたり(みなさんごめんなさい)
誰でもできるセミナーは自分がやる必要は無いだろう、と、
このセミナーの価値をどこに置くか、どのように実施するかを
ずいぶん悩み、また、テキスト作りも相当時間をかけました。

結果的には
「いままで新規創業でこういうやり方は見たことありません、
面白いですね!」
と言っていただける研修になり、また受講生の皆さんも大いに盛り上がって
いただけたようで、やりがいのある研修とすることができました。

やる気をしっかり持ってきて、前向きに取り組んでくれた
受講生の皆さんにも恵まれました。
また、しっかり話し合え、サポートしてくれ、
直前の変更にもいやな顔せず対応してくれる商工会さんの体制、
お互い補完しあうことができるパートナーとの連携も、セミナーの
構築には不可欠であり
「ああ、やっぱりい自分は支えられて生きてるんだな」
と再認識した次第です。

自分もまた、このセミナーを通して誰かの支えになれたのかな?
盛り上がった懇親会でのふれあいを通してそれを検証しつつ、
ひとつの仕事を終えた心地よさに酔いしれた夜でした。

 

 

2009年10月08日

どうなってしまうのだろうか

石巻市が、中心市街地活性化基本計画の認定申請を保留した。
その理由は、政府の地方分権を検討する委員会の提言に、
基本計画の政府認定を廃止する旨、織り込まれたからだ。

これが廃止されると、以前のように交付金といった形で
地方自治体にお金が流れることが予想され、
「自分たちでしっかりやってください」
ということになると思われる。

現在の中活基本計画認定は、限られた資源を意欲ある
地域に対して集中的に投下するために、基本計画の
内閣府の審査を経てからの認定という形がとられた。

それは、以前の中活の取り組みが芳しいとはいえなかったからだ。
広大な中活エリアを設定したり、成果が上がると思えない総花的な
事業の網羅などは珍しい例ではなかった。
現状の制度がまったくいいとは思わないが、計画を当事者以外が
精査・審査、確認し、取り組みを支援していく方法は自分としては
悪くない形だと思っている。
地方にお金を渡して「自由にやってください」といっても、
地方は地方でノウハウなども限られているのだ。

現状の制度の下でも、各地の中活は苦戦している。
地方分権の流れは非常に重要だが、
現状制度をまず廃止するのではなく見直すことを通して、
成功事例を作っていくことがいいのではないだろうか。

どうなってしまうのだろうか

石巻市が、中心市街地活性化基本計画の認定申請を保留した。
その理由は、政府の地方分権を検討する委員会の提言に、
基本計画の政府認定を廃止する旨、織り込まれたからだ。

これが廃止されると、以前のように交付金といった形で
地方自治体にお金が流れることが予想され、
「自分たちでしっかりやってください」
ということになると思われる。

現在の中活基本計画認定は、限られた資源を意欲ある
地域に対して集中的に投下するために、基本計画の
内閣府の審査を経てからの認定という形がとられた。

それは、以前の中活の取り組みが芳しいとはいえなかったからだ。
広大な中活エリアを設定したり、成果が上がると思えない総花的な
事業の網羅などは珍しい例ではなかった。
現状の制度がまったくいいとは思わないが、計画を当事者以外が
精査・審査、確認し、取り組みを支援していく方法は自分としては
悪くない形だと思っている。
地方にお金を渡して「自由にやってください」といっても、
地方は地方でノウハウなども限られているのだ。

現状の制度の下でも、各地の中活は苦戦している。
地方分権の流れは非常に重要だが、
現状制度をまず廃止するのではなく見直すことを通して、
成功事例を作っていくことがいいのではないだろうか。

台風の間隙をついて船橋へ

今日は商店街の専門家派遣で、ソフト事業について話しに
船橋まで行ってきた。
我が家から船橋まで2時間弱。

14時からのお約束。

しかし、10時を過ぎても台風の強風は収まらず、
主要な電車がほとんど止まっていた。
我が家からは小田急線で新宿へ行き、そこから総武線各駅停車。
総武線は止まっている。では、南武線で南下して横須賀線に乗れるか?
南武線も、横須賀線も止まっている。JRはまったく動いていない。
車で行くとすれば50kmくらい。でも、渋滞情報を見ると
都内の主要一般道は渋滞をしめす赤色だらけだ。

弱ったな。

と思いつつ、路線図を眺めると…

止まっていない小田急線、千代田線、京成線を乗り継ぎ、ぐるっと
遠回りするルートが生きているようだ。

11時、すぐさま家を飛び出た。
小田急線・千代田線はガラガラ。京成線は朝のラッシュ並み。

なんとか、約束の30分前に船橋に着くことができた。

その後は商店街事務所を訪れ無事仕事を終えることができた。

いや~、今日は初めて天気で仕事ができないかと思った日だった。

台風の間隙をついて船橋へ

今日は商店街の専門家派遣で、ソフト事業について話しに
船橋まで行ってきた。
我が家から船橋まで2時間弱。

14時からのお約束。

しかし、10時を過ぎても台風の強風は収まらず、
主要な電車がほとんど止まっていた。
我が家からは小田急線で新宿へ行き、そこから総武線各駅停車。
総武線は止まっている。では、南武線で南下して横須賀線に乗れるか?
南武線も、横須賀線も止まっている。JRはまったく動いていない。
車で行くとすれば50kmくらい。でも、渋滞情報を見ると
都内の主要一般道は渋滞をしめす赤色だらけだ。

弱ったな。

と思いつつ、路線図を眺めると…

止まっていない小田急線、千代田線、京成線を乗り継ぎ、ぐるっと
遠回りするルートが生きているようだ。

11時、すぐさま家を飛び出た。
小田急線・千代田線はガラガラ。京成線は朝のラッシュ並み。

なんとか、約束の30分前に船橋に着くことができた。

その後は商店街事務所を訪れ無事仕事を終えることができた。

いや~、今日は初めて天気で仕事ができないかと思った日だった。

2010年09月26日

矢島町 生姜ラーメン ゑびすや

DSC_7761

由利本荘市の矢島にあるラーメン屋さん。昨年、創業セミナーに来てくれた
男性二人が昨年の11月にオープンしたお店。

かつては、違う方が長年、矢島の別の場所で営業していたものの、
そのご主人が他界。数年間、特徴的なゑびすやのラーメンは途絶えていました。

そこで、そのラーメンを復活すべく2人の男性が仕事を辞め、
全くしたことのないこの業界に入り、ご健在であった前ゑびすや経営者の
夫人に頼み込んでスープの修業をさせてもらって復活させたのがこの店。

 

DSC_7764

(たまごとチャーシューはトッピング)

とても特徴的な生姜ラーメン。

レモンも入りさっぱりしています。油は少ないのに、生姜で体もぽかぽか。
呑んだ翌朝に食べたくなる味でもあります。

まだまだ、麺も研究中のようですし、お店のオペレーションも修業中です。

でも、失われそうになった地域で長年親しまれた味を復活、継承したこのお店、
ぜひ、続いてくれるといいな、と思います。

2010年12月02日

とんぼがえり続き

 

只今、伊豆下田での仕事からの帰り道。伊豆急行線の車内です。

この時間はもう特急はないので、自宅のある日野まで在来線を乗り継いで帰ることに。
18時に下田入りして、まさにとんぼ返りです。

昨日も、中心市街地活性化の協議会支援のお仕事で熊本県八代市に日帰り。
こちらもとんぼ返りですね…

本当は、その町に泊まって、現地の方たちとの交流を持ちたいのですが、
やることが詰まっていて思うようにならず…。これはいけません。

今日のお仕事は、伊豆の下田市でまちづくりに動き出したいと考えているの
若い人たちの研究会4回目中の第2回。
前回、まちづくり事例についての勉強をしたので、今回からはワークショップ
でまちづくりの考え方や方向性を共有していきます。

P1260405
みなさん真剣に付箋紙に記入中。

付箋をもとに、みんなで模造紙の前に集まり、一人ひとり発表とともに
考え方を述べていきます。

危機感を持つやる気ある若者たちだけあって、意見や話は尽きません。
あっという間に2時間が経ってしまいました。
本当は、あと2時間ぐらいほしかったくらいの熱気でした。

それだけ、みなさん真剣にまちのことを思っているんです。

このような若い人たちの集まりは、地域にとって、宝物だと思います。
若い人たちを取り巻くまちづくり環境は、決して簡単なものではありません。

下田市の地域環境しかり。数字を見る限り、地域活力は確実に下がっています。

でも、若い人は厳しい経済環境下に商売や仕事、家族を抱え、さらにはさまざまな
地域社会の壁に向かい合っていかねばならないのです。

だからこそ、このようなグループの皆さんが夢を共有し語らいながら、
大きいことはせずとも一つ一つ積み重ねていくことは大切だし、
上の世代の皆さんには、その道を開き、場を与えるという寛容さを与えて
ほしいものだな、そして、いろいろな人がやがてつながって同じ目標に
向かっていけたらな、と思います。

まだ、小さな種。
これおおきく育つことを祈りつつ、つい自分ができることを考えてしまいます。

楽しい、夢のあることが共有できるといいな。

2011年09月29日

北上にいます

10月に由利本荘で開催するセミナーにお招きする商業者の方との打ち合わせ、現地視察のために岩手県のある町に伺います。

今日は北上で前泊。

その町は、津波で大被害を受けた町です。

被災地を訪れる身として、心が引き締まる思いです。

社会に対して、やがて未来を担う子供たちのために何ができるか?

それを考えるためにも、まっすぐに向かい合って明日の打ち合わせに臨みたいと思います。

2011年11月19日

まちなか元気塾 ホップ編@由利本荘 終了

今年度から、3年計画で由利本荘で「まちなか元気塾」なるものがはじまりました。

ホップ、ステップ、ジャンプ、ということで、今年はまずホップ編。

事業を行う理念と、事業者の生き方の視点から考えを深める機会づくり、ということで、
ヤル気ある事業者のかたを対象に2回実施しました。

今年のセミナーでは、今年しかできないこと、学びを深められること、について考え、セミナーの在り方をご提案しました。

その結果、津波被災者であり、ご自身がいまだ厳しいご環境にありながら地域のリーダーとして様々な活動や人を支えておられる岩手県山田町の阿部商工会長にお越しいただき、お話を聴く機会(阿部さんのお人柄と由利本荘市商工会の若手の指導員さんの熱意が実現させてくれました)、machi

そして、浪江町から原発災害で疎開しながら、由利本荘市で現地のB級グルメ「本荘ハムフライ」(本荘ハム民の会)と「浪江焼そば」(浪江焼麺太国)のコラボを生み出す活動をしている前焼麺太国総理大臣の阿久津さん(現在は亡命先の由利本荘市にて太国大使として、ハム民の会との相互不可侵条約を結ぶなど活躍中)、菅家さんにお話をお聞きしました。

阿部会長、阿久津さん、菅家さんには、簡単な気持ちでお願いできる事業ではありませんでした。それは、まだ、みなさんがそれぞれ苦しい状況や先の見えない中で生活をされている現況、いまだに「災害は終わっていない」現実がひしひしとわかるからです。

しかし、集まってくださった由利本荘のヤル気ある商業、観光、サービス関連経営者の皆さんは、講演者のお言葉をしっかりと受け止め、自分のことに置き換える作業を熱心にお取り組みされておられました。きっと、何らかの気づきが、心や頭の中に芽生えたものと感じます。

このようなセミナーは、おそらく、東北でも、全国的にも初めての試みだったのではないかと思います。

今なお続く災害の中での人や事業者の在り方というものはある意味究極な姿を持っています。
それを学ぶ場が作れたことに、関係者の皆さんと受講生の皆さんの熱意に、感謝です。

由利本荘での濃密な懇親会、また呑み過ぎてしまいました…
いろいろと企画では頭を悩ませたり、思うようにいかない、伝えられなかったことはありますが、それでも、本当にやりがいのある研修でした。

2011年12月12日

フェイスブック始めました

http://www.facebook.com/ito.omi

こまめに更新しようと思うのですが…まあ、気長にやっていきますので、よろしくお願いいたします。

もっとも、こちらも長いレポートなどにはこれからも使って行く予定です。

2012年01月31日

まちなかに子供を呼び戻す

周南に向けて移動中。周南の中心市街地活性化は、若く意欲的なまちづくり会社や関連する人々が中心に立ちぐいぐい進んでいる。素晴らしいのは、ベテランの年齢の方々が、それを後押ししたり協力していること。もちろん一筋縄で行かないこともあるだろう。でも、このベテランの方々があれた野原に道の土台を作り、若い人達の意欲とフットワークでみんなを載せたバスを思い描いた方向に前に進ませる、時には自分達で道の森を開拓しながら。この姿はまちづくりの現場では素晴らしい仕組みの一つと思う。
まちづくり会社では、まちなかの子育て環境に焦点もあてている。これもまた、楽しみな要素だ。
人は、幸せを感じるとき、その幸せに気づく触角と測る物差しをつかう。しかし、それは自然に備わるものではなく、過去の経験によりもたらされる。
だから、まち中で育った経験が乏しい私のようなGms世代は、昔ながらの商店街には物珍しさはあっても居場所もなければ、それ以上の利便性はない。
しかし、商店街も昔のままではなく、たいていビジョンなくその内容が代わって全国チェーン店が増えるなどする。
そうすると、今までそこをよりどころにしていた昔からの利用者、主に高齢者や団塊の世代は居場所を失う。
結果的に『三丁目の夕日』などのなかに、失われたかつてのやすらぎを求めることになる。
いま、周南のまちづくり会社の主たるメンバーも商店街の中や近隣で育った人もいる。だから、彼等はまちなかに目を向けるのだともいえる。
子育て世代がまちなかに居場所や楽しみを見つけられる取り組みは、若い親と子供達の幸せに気づく『触角』をつくり様々な幸福を測る『物差し』をふやす。それはまた、まちなかが彼等の故郷として記憶に残ることになり、将来のまちの持続の大きな力になる。
『若い人がまちを捨てて郊外にいくのではなく、まちが若い人をすてていませんか』私はいつもそのように言う。公的財政が厳しいから、高齢者のまちなか居住とサービス充実を図るのも結構。でも、まちを消費力の弱い高齢者だけのものにしてはいけない。それ以上に、子供達の姿、その親達の姿が見られるまちにすること。それが重要かつ、待った無しの時代だ。
真面目な事を書いたら頭がいたくなった…。

2012年04月23日

復興は「今の人」ではなく「将来の社会」のため

経営者のための雑誌WEDGE40号に、「被災地を覆う被災前からの課題」という記事があります。その中で、被災地では被災前からすでに2035年には人口半減が見込まれていたこと、奥尻島の津波以後は手厚い支援にかかわらず、奥尻島の人口は減少し続けていること、震災を機に再開発したが、結局人通りが減少している商店街など、既知の問題点があるとされています。そのなかで、今回の震災、津波での「被災地の復興計画」は「国やコンサルに依存」している現状があり、ソフト面での産業振興策は具体性にかけ、インフラ、ハードに偏重している問題点が挙げられています。
つまり、既知の課題、それまで町にあった課題をまた、「復興という名のもとに」作り上げてしまう、という危険性があるのです。
そこでとくにポイントになるのが、
「復興を目指すなら、被災地は今いる被災者の復旧以上に、将来の住民のために震災前からの課題を克服し、特有の地域資源を用いて、持続可能な地域に変貌することにより注力すべきである」という一文。
たしかに一方で、地方の人材難では、依存が大きくなるのもやむを得ない、とのことも事実。
ただ、いくら人材難であるとはいえ、自分たちの住むところ、子供たちに残す地域や社会の在り方を、他者に依存することは望ましくありません。
「自分たちでやりたい」という意欲のあるご担当のかたは必要であればお声掛けください。
とくに、若手主体の方たちとの協働を望みます。そして、それに対し、地域のキーパーソンが後押ししてくれていればなお望ましいですが、まあ、それは望み過ぎかな?
私や各方面のプロである仲間たちがチームを組んでお手伝いさせていただきます。
ワークショップ的な形式を考えながら、自分たちで学び、見つけ、考え、まとめていく。そこに我々が提案や助言をしていく中から、お手伝いしていければと思いますので。
ご連絡はフェイスブックから可能です。予算はそれなりにかかると思います。

 

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